圏央道 海老名JCTという渋滞実験場 その変遷と将来の展望

海老名ジャンクションの夕焼け

開業以来慢性的な渋滞に悩まされていた海老名JCTですが、2度の改良により東名→圏央道外回り(八王子方面)については概ね改善されてきました。圏央道内回り(茅ヶ崎方面)→東名の方は相変わらずですが、とりあえず海老名ジャンクションの変遷を振り返ってみたいと思います。

東名から圏央道外回り

開業当初

海老名ジャンクションが渋滞するそもそもの原因として、

といったものがあります。

海老名ジャンクション 初期

開業当初は東名上り、下り双方からくる車が合流する地点で東名下り側(静岡方面)が優先でした。しかし東名だけでなく厚木ICからの流入がある東名上り側の渋滞が酷くなったため、最初の改善策がとられました。

最初の改良

海老名ジャンクション 中期

東名上り、下りの合流地点で東名上り側(東京方面)が優先に変更されました。しかし最後の圏央道への合流車線が1車線のままだったため大した改善効果は見られず。酷い時にはジャンクションから車が溢れ、東名上りの左側車線の渋滞が伊勢原近辺まで伸びることもありました。

東名上り→海老名ジャンクションの入り口は厚木ICへの入り口も兼ねているため、厚木出口、小田原厚木道路方面の車までがせき止められてしまい、渋滞をさらに悪化させてしまっていたのです。

現在

海老名ジャンクション 外回り 現在

2015年10月30日、ついに圏央道への合流車線が2車線化されました。また圏央道本線の左側車線が塞がれ、東名下りから来た車線がそのまま圏央道の左車線へ接続するようになっています。これによりこの周辺の渋滞はほぼ解消されています。2015-2016の年末年始帰省ラッシュでも渋滞が発生しておらず、劇的な改善効果をあげているといえるでしょう。

東名上り、厚木IC側から圏央道本線への合流車線はさほど長くないため、早めに東名下り側の車線へ移動しておくのがいいでしょう。

こちら↓の動画が東名上り→圏央道外回りのbefore/afterの様子です。

こちら↓の動画は東名下り→圏央道外回りの様子です。圏央道が載っていない時代のカーナビを利用している人は是非予習しておきましょう。

圏央道内回りから東名

海老名JCT 内回り

現在も解消されていないのがこちら。朝夕はほぼ毎日海老名JCTから圏央道 厚木PA付近まで渋滞が続いています。原因としては、圏央道から東名に入る車を上り、下りに振り分けるのが遅すぎることに加え、東名上りは悪名高き大和トンネルや綾瀬バス停付近が頻繁に自然渋滞を起こしており本線側が詰まっているため、海老名ジャンクションのランプまで車が溢れてしまう、というのが挙げられます。

また圏央道内回りの追い越し車線(湘南方面)は渋滞中でも流れていることが多いため、海老名JCTの渋滞の仕組みを知っている人がジャンクション直前で割り込んでくる、といったモラルの欠如も渋滞の要因といえると思います。

2016年7月に2車線化

国土交通省は2016年7月中に海老名ジャンクションの内回り→東名も2車線化すると発表しました。こちらは道幅が狭いので2車線化は不可能だと思っていたので、意外な発表でした。

ただ圏央道 内回りから東名高速に入るランプは急カーブの直後に東名上り、下りの分岐があるため、2車線化されたとしても初めて通る車の強引な車線変更などによって当面の間はスムーズに流れないのではないかと推測されます。

大和トンネル付近についても2020年の東京五輪までに対策が講じられる予定なので、今後に期待が高まります。

今後の展望

新東名 海老名南JCT〜伊勢原JCTの開通

2018年には新東名 海老名南JCT(圏央道〜新東名)から伊勢原JCT(東名〜新東名)が完成する予定なので、東名と圏央道を行き来する車が二手に分散し、海老名ジャンクションの負担は減少するはずです。一方、海老名近辺に多くの車が集まる状況は変わらないので、別の渋滞が生まれる懸念もありますが…

釜利谷JCT〜新湘南バイパスの開通

将来的には新湘南バイパスの藤沢ICから横浜市金沢区の釜利谷JCTが繋がることになっています。これにより神奈川県内のほとんどの有料道路が一本に繋がることになり、現在は交通量が少ない圏央道 茅ヶ崎〜海老名JCTの区間の交通量も増加することになります。すると、海老名JCTからの合流で圏央道本線側の車線を1車線に絞る現在の改善策が通用しなくなるので、再び海老名JCT→圏央道外回りの渋滞が復活する可能性もあります。

圏央道の渋滞を回避する方法

圏央道にある八王子ジャンクション、鶴ヶ島ジャンクションも海老名JCT同様に渋滞スポットとなっています。週末は朝7時くらい、夕方は16時くらいには渋滞が始まっています。帰りについてはなかなか渋滞を回避することは難しいですが、行きについては朝6時半までに各ジャンクションを通過できるよう出発時間を調整することで高確率で渋滞を回避できます。

鬼門は八王子ジャンクション

海老名ジャンクションの改良が着々と進んでいるので、圏央道の渋滞の最後の砦は八王子ジャンクションだけとなりました。最近では、天気のいい週末には朝7時頃から渋滞が頻発しています。こちらは海老名ほど道幅もなく改善の余地がなさそうなので、当面の間ボトルネックとしてドライバーを悩ませることになりそうな気がします。

雑記

欠陥構造と散々ないわれようだった海老名JCTですが、今回の改良を見るとある程度線の引き方のパターンが想定してあり、状況をみて色々試していたような印象を受けます。ついに内回りの改良にも着手したということで期待が高まりますね。

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