【iPhone7】Apple PayのSuicaに関する疑問をすべて解決します!

suicaアプリのアイコン

iPhone 7から日本でも利用可能になったApple Pay。この記事ではその中でも「モバイルSuica」のみに焦点をあてて解説します。作れる定期は?、ICOCAやTOICAは使えない?、チャージ方法は?、クレジットカードなしだと使えない?、などモバイルSuicaのすべての疑問を解決します。

目次です

Apple PayのモバイルSuicaは全国で使える

Apple Payに対応しているのはSuicaのみであり、ICOCAやPasmoなどSuica以外のICカードを登録することはできません

しかし、2013年より交通系ICカードは相互利用が可能になったため、以下のICカードが使える電車、バス、お店、自動販売機などはすべてモバイルSuicaでも利用できます。逆にICOCAやTOICAを東京で使うことももちろん可能です。

※SAPICAは北海道の外では使うことができません。PiTaPaも一部使えない場所があります。

普段これらのICカードを利用している人であれば、Apple PayやおサイフケータイのモバイルSuicaをICカードの代わりに使用することが可能ということですね。

西日本エリアのみ、まだICOCAとPiTaPa以外使えないという例外路線がいくつかあるので、これらのICカードを利用している人はPiTaPa公式の案内↓をチェックしてください。

定期券として使えるエリアは限られる

ただし、Apple PayやモバイルSuicaを定期券として使えるのは、「Suicaの定期券」が作成できる路線だけになります。モバイルSuicaで作成できる定期に関しては、この記事の後半で詳しく解説します。

エリアまたぎの利用はできない

各JR支社の管轄が入れ替わる駅をまたいでICカードを利用することはできません。この場合は、一度境界となる駅で改札をでてから入り直す必要があります。

モバイルSuicaが使えるのは日本向けのiPhoneのみ

Felicaチップは海外向けのiPhoneにも搭載されているという話もありますが、現時点でモバイルSuicaが使えるのは日本向けのiPhone 7/7PlusとApple Watch2のみです。

6s以降の日本向けiPhoneは全て同じモデル番号で統一されているため、日本の正規ルート(ドコモ、au、softbank及びApple Storeのsimフリー)で購入したiPhone 7/7PlusであればモバイルSuicaが使えます。

日本向けiPhone 7の型番は「A1779」、iPhone 7 Plusの型番は「A1785」です。

アメリカや香港などで購入したiPhoneは日本でApple Payが使えないため注意が必要になります。輸入品を購入する際は特に意識しておく必要があります。

Apple PayのモバイルSuicaは年会費が無料

おサイフケータイのモバイルSuicaは年会費が1000円かかりますが、Apple Payは無料です。

すべての操作はSuica公式アプリから

iPhoneでSuica関連サービスを利用するには、「Suicaアプリ」をDLする必要があります。Suicaチャージという紛らわしい名前のアプリがあるため、間違えないよう注意が必要です。

Suicaを使うだけならWalletアプリは何も設定する必要がありません。Suicaの取り込み、クレジットカードの登録、チャージなどほとんどの操作をSuicaアプリから行うことができます。

Apple PayやおサイフケータイのSuicaについては、JRの駅にあるみどりの窓口などで相談してもほとんど対応してもらえません。基本的な手続きはほぼすべてWeb上で完結するサービスになります。

基本的な使い方に関しては、公式↓に動画付きマニュアルが公開されているのでそちらも参照するといいでしょう。

モバイルSuicaの利用を開始する

モバイルSuicaを使い始めるには、

の2通りの方法があります。

手持ちのSuicaのICカードを取り込む

すでにSuicaのICカードを持っている場合は、そのICカードをSuicaアプリを使って取り込むことで定期情報、残高などの情報をそのままモバイルSuicaへ移行することができます。

suicaを取り込む

SuicaカードとiPhone 7で同じ定期を共有することはできません。カードからiPhoneに情報を移した段階でカードは使用できなくなります。またApple Watch 2とiPhone 7で同じSuicaを共有することもできません。

クレジットと一体型のSuicaは移行不可能

クレジットやキャッシュカードとSuicaが一体となったカードからは、Suicaの情報をiPhoneに移行できません。高校生以下の通学定期も移行不可となっています。

一体型のICカードの通勤定期に関しては、iPhoneのSuicaアプリから新しく発行しなおせばもちろんApple Payで利用することが可能です。あるいは、みどりの窓口で普通のSuicaに定期を移管してからICカードを取り込む、という手段もあります。

記名式Suica、またはSuica定期券を新規発行する

SuicaのICカードを持っていない場合などは、アプリ内から記名式のSuica、またはSuica定期券を新規発行します。こちらの場合、支払い用のカードの登録が必要になります。

suicaを新規発行

Apple PayのモバイルSuicaのチャージ方法

モバイルSuicaのチャージ方法は大きく分けて3つあります。

最大2万円までチャージ可能。チャージしたお金は交通費や買い物の支払いのみに利用できます。定期の購入費などは別途カードから引き落としとなるので、チャージしたお金で定期や新幹線チケットを購入することは出来ません。

支払い用カードでチャージ

モバイルSuicaでは、アプリからチャージして料金はカードから引き落とし、というのが基本になります。

この場合、上記のとおりWalletアプリに登録してあるカード、またはモバイルSuicaに登録してあるカードどちらを使うかを選ぶ事ができます。

モバイルsuicaの決済方法

モバイルSuicaで使える支払い用カード

モバイルSuicaとWalletアプリの違い
SuicaWallet
登録できるカードJCB,VISA,Mastercard,
Diners,AMEX
Apple Pay対応カードのみ
家族カード×

非常にややこしいのですが、SuicaアプリからであればApple Payに非対応でWalletアプリに登録できないあらゆるカードで登録、利用が可能です。VISAはもちろんのこと、ダイナースやアメックスなどもOK。デビットカードも使えます

支払いにWalletを使う利点

Walletにクレジットカードを登録すると、カード情報は暗号化されてそのiPhoneの中にだけ保管されるので、セキュリティ面では若干強みがあります。Apple Pay対応カードを支払いに使うのであればWalletにのみカードを登録するといいでしょう。

Walletで1円単位のチャージ

Suicaアプリからのチャージは500円、または1000円単位でのチャージしかできませんが、支払いにWalletアプリに登録したクレジットカードを使う場合は1円単位でチャージができます。

この操作を行うには、iPhoneの「設定」→「WalletとApple Pay」を開き、チャージしたいSuicaを選択します。

Suicaに1円単位でチャージ

チャージをタップするとテンキーでチャージ金額を入力できます。

テンキーで金額を入力

このように1円単位で中途半端な金額をチャージできます。

Suicaに12円チャージが完了

ビューカードでオートチャージ

Apple Payでもオートチャージは利用可能です。おサイフケータイと同様、オートチャージを利用するにはJR東日本が発行するビューカードを支払い用に登録する必要があります。

ビューカードはApple Payに対応しているのでWalletアプリにも登録できますが、オートチャージを利用するにはSuicaアプリの方に登録しなければなりません。

オートチャージされるタイミングは、Suicaの残高が指定した金額を下回っている状態で「Suica、PASMOエリアの改札に入場したとき」のみです。改札の出口やバス、買い物の支払い時に残高が不足しているとエラーになるので、意外と万能ではありません。

冒頭のとおりモバイルSuicaは全国で使えますが、Suica、Pasmoエリア以外ではオートチャージは適用されないため、出張、旅行の際は気をつけておきましょう。

コンビニで現金チャージ

モバイルSuicaは全国のコンビニで現金チャージが可能です。

全国の大手コンビニのSuica対応状況
支払い(※)チャージ
セブンイレブン
ローソン
ファミリーマート
ミニストップ
サークルKサンクス
スリーエフ
デイリーヤマザキ
ポプラ
セイコーマート×

※ 公共料金の支払いやQuoカードの購入など一部ICカード払いができないサービスもあります。

コンビニでチャージするには、レジで店員さんにお願いする必要があります。地域によって普及しているICカードの名前が違うので、「Suicaのチャージ」と伝えるだけだと理解してもらえない可能性もあります。できればそのエリアで発行されているカード名を伝えたほうがスムーズです。

駅の券売機ではチャージできない

ICカードを機械に挿さなければいけない駅の券売機ではもちろんチャージできません。最近ではICカードを置くだけでいいタイプの券売機もありますが、僕が試した範囲ではモバイルSuicaは対応していないという明確なエラーがでました。

クレジットカードなしでモバイルSuicaを使うには?

モバイルSuicaはコンビニでは現金チャージができるものの、上述の通り券売機ではチャージできない、定期券の更新ができないなど支払い用カードなしでは非常に不便です。

しかしクレジットカードがない場合でも、デビットカード(使用と同時に銀行口座から引き落とされるカード、16歳以上であれば誰でも発行可能)を登録することでこの問題を解決できます。

こちらの方法は別記事に詳しくまとめてあります。

チャージしたお金を現金に払い戻す

アプリ内から「Suicaの払い戻し」を選択して銀行口座の情報を入力すれば、チャージした分のお金を現金に払い戻すこともできます。手数料が220円かかるため、少額の払戻しであればコンビニなどで買い物に使ってしまったほうがお得です。

JR東日本のグリーン券も購入可能

Suicaアプリを使えば、グリーン券を購入してチケットレスで乗車できます。

JR東日本の新幹線でもモバイルSuicaが使える

Apple PayのモバイルSuicaはJR東日本の新幹線の予約サービスにも対応しています。

おサイフケータイでは利用可能なEX-IC(東海道山陽新幹線のチケットレス乗車)については未対応

新幹線のモバイル決済対応状況
モバイルSuicaEX-IC
JR東日本
北海道新幹線
東北新幹線
山形新幹線
秋田新幹線
上越新幹線
北陸新幹線
JR東海
東海道新幹線
JR西日本
山陽新幹線
JR九州
九州新幹線××

ただし、JR東日本は将来的におサイフケータイのモバイルSuicaと同様の機能を提供したいとも表明しているようで、今後対応する可能性はあります。

ちなみに新幹線の車内販売であれば、九州から北海道まで全てSuica払いが可能です。車内販売は面倒な小銭払いが多いと思うので、スマホのSuicaで支払うと楽ですよ。

Apple PayのモバイルSuicaを定期券として使う

通学定期は大学生、専門学生のみ作成可能

Apple Pay、おサイフケータイともにモバイルSuicaで通学定期を作成できるのは大学生、大学院生、専門学生に限られます。小中高生の通学定期はモバイルSuicaで発行することができません

モバイルSuicaで通学定期を新規作成するためには、学生であることを証明する書類を送付する必要があり手間がかかります。先にICカードの通学定期を発行しておき、それをスマホに取り込む方がスムーズです。

定期の更新はアプリから

モバイルSuicaの定期は駅の窓口では更新できません。Suicaにチャージしてある残高を定期購入にあてることも出来ないため、モバイルSuicaで定期の更新をするには支払い用カードが必須になります。

定期は本拠地エリアのICカードにしかのせられない

冒頭で紹介した通り、交通系ICカードの利用自体は全国の対応エリア内で自由に行うことができます。しかし、定期券として使うにはそのエリアで発行されているカードを購入しなければなりません。

関東のSuicaを大阪で定期として使う、関西のICOCAを東京で定期として使う、ということはできません

Apple Payやおサイフケータイで利用できるのはあくまでも「Suica」なので、定期として使えるのはJR東日本のエリアだけ、ということになります。

Suicaを鉄道の定期として使う場合は、発着駅にJR東日本の路線が含まれている必要がある

Suicaを定期として使う場合は、発着駅のどちらかがJR東日本の駅である必要があります。発着駅がどちらもJRの駅ではない定期券はPASMOでしか購入できません。

JR東日本のエリア内でも、PASMOの定期券しか作れない経路の場合はApple Payやおサイフケータイを定期として使うことはできません

新幹線定期も利用可能

モバイルSuicaではJR東日本の新幹線定期であるSuica FREX定期券・Suica FREXパル定期券も利用できます。

新幹線定期はアプリ内では購入できず、コールセンターへの問い合わせが必要になります。

首都圏のバスの定期も利用可能

ICカード定期券に対応している路線バスであれば、モバイルSuicaに定期券をのせることも出来ます。都営バス東急バスは公式でモバイルSuicaでも定期が作成できる、という記述があります。

その他のバスに関しても、PASMO、SuicaのICカード定期に対応している路線であればモバイルSuicaでバス定期が使えるはずです。

モバイルSuicaのバス定期券はインターネット経由では購入できないため、直接バスの窓口を訪れて手続きをする必要があります。定期の更新も同様に窓口での支払が必要になります。

バスの定期を購入しても、モバイルSuicaには一切表示されません。購入と引き換えにデータとして埋め込まれたバス定期情報を記載した紙がもらえるので、無くさないようにしておきましょう。またバス特も適用されますが、こちらのポイントも確認することは出来ません。

モバイルSuicaの利用にTouch IDは不要

Apple Payを支払いに使う際には常にTouch IDによる認証が必要になりますが、唯一SuicaのみTouch IDを使わずに利用することができます

Touch IDなしで使えるSuicaは1つのiPhoneにつき1枚だけです。最初に登録したSuicaが自動でエクスプレスカード(Touch IDなしで使えるApple PayのSuicaのこと、同名のクレカとは無関係)として設定されます。

複数のSuicaを登録する人はあまりいないと思いますが、もしiPhoneに何枚もSuicaが登録してある場合は、その中の1枚をエクスプレスカードに指定する必要があります。

エクスプレスカードの指定は、SuicaアプリではなくiPhoneの「設定」にある「WalletとApple Pay」から行うことが出来ます。

エクスプレスカードの設定

Touch IDが必要な場合もある?

先日、ローソンでSuica払いを使ったところ、Touch IDによる認証を通さないと支払いを行うことはできませんでした。普段使っているセブンイレブンではTouch IDを使う必要はなかったので、店によって何か違いがあるのかもしれません。

万一Touch IDの認証を求められた場合は、ロック画面からホームボタンをダブルタップすれば直接Suicaを呼び出すことができます(ヘルプモード)

複数のSuicaが登録してある場合もこのヘルプモードから使いたいSuicaを選択できます。

apple payのヘルプモード

Apple Payはバッテリーが切れると使えない

おサイフケータイの場合は、端末のバッテリーが切れても完全に放電するまでは普通に改札を通ることができます。これは、スマホの電源が入らなくなってもFelicaを作動させるだけの電力は残っているためです。

しかしiPhoneのモバイルSuicaは電源を落とすと使えなくなります。この点はおサイフケータイとの大きな違いになります。バッテリー切れには細心の注意が必要です。

iCloudを手動でサインアウトするとカードが一時的に使用不能になる

Apple Payを利用しているiPhoneの設定画面からiCloudをサインアウトしようとすると、以下↓のような警告が表示されます。

icloudをサインアウト

ここで本当にサインアウトをしてしまうと、iPhoneに登録してあるSuicaやクレジットカードは一時的に端末から消去され使用不能になります。これは他人にiPhoneに登録してあるカードを使われることを防ぐセキュリティ上の仕組みです。

iCloudにログインしなおせばWalletアプリからカードを再登録できますが、再登録が可能になるまでは1日ほどかかるためしばらくSuicaが使えなくなってしまいます。

特別な理由がない限り、設定画面から手動でサインアウトをするのは絶対にやめましょう。たまに自然にサインアウトになってしまう場合もありますが、そのケースではSuicaやクレジットカードはiPhoneに残ったままになるので、Apple IDのパスワードを入力して再ログインすればカードが使えなくなることはありません。

Suicaを登録したiPhoneをなくした場合

Suicaを登録してあるiPhoneを紛失した場合は、iCloudを通じて端末にロックをかけることができます。

またモバイルSuicaのアカウント情報も一時的にサーバーに退避させることができ、後で復元することも可能です。

モバイルSuicaにオススメの支払い用カード

クレジットカードならビューカード

ビックカメラsuicaカード

Apple Payを利用するために新しくクレジットカードを発行するのであれば、一番のオススメはビューカード(JR東日本が発行するクレジットカード)になります。

というのも、上述の通りビューカード以外ではオートチャージ機能を利用することはできないからです。おサイフケータイでは使えるEX-IC(東海道山陽新幹線のチケットレス乗車)とモバイルSuicaを併用するのにもビューカードは必須なので、Apple Payが将来的にEX-ICに対応することに期待を込めてビューカードをつくっておくと安心です。

ビューカードはSuicaチャージやSuica定期購入のポイント還元が1.5%(現金換算)と高いため、ビューカードでチャージしたSuicaを使えば、交通費、全国のコンビニやイオン、ドンキなどでの買い物が全て1.5%還元となり非常にお得です。

チャージした段階でポイントがつくので、利用する場所は全国どこでもOK。Suicaのためのサブカードとしても十分な利用価値があります。

ビックカメラスイカカードは年1回の利用で年会費が無料になるので、モバイルSuica用にカードを発行するのであれば一番オススメ。

未成年や現金派の人は楽天JCBデビットカード

楽天スルガvisaデビット

デビットカードは利用と同時に料金が銀行口座から引き落とされるカードで、16歳以上の銀行口座が開設できる人であれば誰でも発行できます。

楽天JCB デビットカードポイント還元率が1%と高く(※)、ゆうちょ銀行と提携させるとネットバンキングを使って手数料無料で入金したり、インターネットでloto6やtotoを購入したりすることもできるため、新規でデビットカードをつくるのであれば一番おすすめ。実際に僕が所有しているカード↑で登録、利用が可能であることも確認済です

楽天銀行デビットカードのPOINT

電子マネーのチャージはポイント付与対象外

ポイントがつかないデビットカードが多いなか、クレジットカードの楽天カードと同じ1%のポイント還元は大きな強みです。定期代は年間で計算すれば結構な額になりますから、ポイントがつくのは非常に大きいメリットです。もちろん年会費も無料。

Suicaを経由して支払うことで、店頭でカードを渡す必要が無いのでサインから名前を覚えられたり、スキミング被害にあったりというトラブルを避けることができます。現金派の人でもぜひICカード払いを活用してポイントを貯めてみるといいでしょう。

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