iPadでPDFに手書き注釈を加えるならPDF Expert 6

PDF Expert 6のアイコン

PDF Expert 6は、iPadで書き込みをしながら自炊電子書籍を読むことができるPDFリーダーアプリの決定版です。

iPad発売初期から存在する老舗アプリですが、アップデートを繰り返してApple Pencilにも完全対応しており、Apple公式のiPad Pro紹介ページでも推奨アプリとしてラインナップされているなどその性能は折り紙付き。

この記事ではiPad + PDF Expert 6で出来ることを詳しく紹介します。

ipad proの公式ページで紹介されるpdf expert 6

PDFにアノテーションを加える

PDF Expert 6のアノテーション

まずは基本のハイライト、下線、取り消し線ですね。

メニューバーで選択してからドラッグする方法と、先に文字をドラッグしてから長押しでメニューを呼び出す方法があります。

テキスト、メモに加え、スタンプや署名の挿入もできます。スタンプや署名は自作できますよ。

PDF Expert 6のメモ、スタンプ機能

PDFに手書きで注釈を入れる

こういう機能が使いたいけれど、納得いく使い勝手のものに出会えていない人が多いのでは。PDF Expert 6では色々とかゆいところに手が届くようになっています。

手書きをするにはツールバーを呼び出して手書きモードにする必要があります。

太ペンと細ペンを2種類ずつ保存しておける。

PDF Expert 6の手書き機能

それぞれのペンには色、太さ、透明度を設定でき、ワンタップで切り替えることができます。ペンを取り替える感覚で自然な使い分けが可能です。

戻るボタンがあるので誤タップ時も安心ですし、消しゴムも太さを指定できますので使いやすいです。

左利きでも安心

手書きモードのツールバーの位置は右、左、上の好きなところに配置できます。

パームガード機能も右、左を選択できるため、利き手に関係なく利用可能。

手書きモードのまますべての操作を行える!

PDF Expert 6の手書き機能

手のボタンを選択している間は、手書きモードのままページめくりをしたり、文字をドラッグしてハイライトやメモを加えることができます。

後述するブックマークの挿入や、ページジャンプ、検索もそのまま使えます。

つまり手書きモードのままほとんどの機能を使うことが可能。余計な画面タップでモードを切り替えたりする必要はありません。

Apple Pencilにも完全対応

もちろんApple Pencilにも対応しています。

Apple Pencilで一度手書きを加えると、そのページはペンシルでタップした時のみ手書きとして認識するようになり、指での誤タップなどを防げるようになります

ブックマーク

続いてはブックマーク機能。他のPDFリーダーではしおりと呼ばれることもあります。

ブックマークはメニューバーから簡単に追加できます。もちろん名前の変更も可能。並び替えも自由なので、途中から読み始めた本のブックマークもページ順に並べられます。

ブックマーク機能

ブックマークは目次としてPDFファイルに埋め込まれる!!

これが超重要な機能。

自炊で作った電子書籍は、せっかくPDFという便利なファイル形式なのに目次がついていません。

PDF Expert 6で本を読みながら各章にブックマークを挿入しておくことで、自炊PDFに目次をつけることができます。

この目次は他のPDFリーダーでも目次として表示されるため、パソコンや他のアプリで参照する際にもそのまま使えます。

macのプレビューでpdfを開く

i文庫HDで開く

将来もっと良いPDFアプリが誕生したとしても、このアプリで行ったブックマーク(目次)は無駄にせずに引き継いでいけるわけです。

上で紹介したメモもブックマークと同じく、他のPDFリーダーでもメモとして表示されます。

単にPDFに目次をつけるだけの目的にも使えますが、親メニュー→子メニューというような階層分けはできないので注意。

ページジャンプ

PDFファイルの醍醐味といえば、ページジャンプ機能。リストからワンタップでジャンプできます。

ページジャンプ機能

本アプリの場合、ブックマーク一覧と、アノテーションを加えたページのリストが別々に表示されます。

よってブックマークを目次として用いて、アノテーションをしおりとして使うのをオススメします。他の汎用PDFソフトで加えたアノテーションもリストに表示されるため、家ではパソコン、出先ではiPad、という場合でも安心。

元のページに戻るボタンが便利!

他のページにジャンプしたあと、このボタンひとつでジャンプ前のページに戻れます。

クラウドドライブと相互同期ができる

Google Drive、Dropbox、Onedrive、Box、iCloud Driveなど著名なクラウドドライブは標準で対応しています。指定したフォルダをダウンロードし双方向同期することで、PDFに加えた変更をクラウド上で最新の状態に保つことができます。

クラウドドライブと相互同期

これにより変更を加えたファイルをアップロードし直す必要もなく、様々な端末で最新のPDFファイルを参照できます。クラウドに電子書籍のファイルを保管している人には非常に便利な機能です。

ファイルを閉じると自動で保存、変更した差分のアップロードが始まります。

見開き表示が可能

アップデートにより、一度に2Pを見開きで表示できる機能が追加されリーダーとしてより便利になりました。

pdf expert アプリでPDFファイルを2pの見開き表示で開いています。

新しいページを挿入

新しいページを挿入することも可能。メモだけではスペースが足りない時など、新しいページを挿入して好きに書きなぐることができます。

ページはサムネイル画面でドラッグすることで好きに移動させることができますよ。

新しいページを追加

辞書

文字選択→定義と操作すると辞書を使って簡単に検索が可能。日本語、英語以外の辞書も任意でダウンロードできます。

辞書検索機能

画像には写っていませんが、中国語や韓国語もあります。

全ファイルの横断検索

PDF Expert 6では、ファイル名の検索だけでなくすべてのファイルを対象とした横断検索が可能

これは他のPDF関連アプリではなかなか付いていない機能であり、本アプリの大きな強みです。

タブ

複数のファイルをタブで開いておくことができます。問題集の別冊解答やレファレンス本を開いたままにしておくことが可能。

タブで複数のPDFを同時に開く

アプリのパスコードロック、またはPDFファイルごとのパスワード設定といった保護機能、ファイルのタグ付け、お気に入り登録といったこともできます。

同じ機能のアプリをSplit Viewで2つ並べて使える

後述しますが、PDF Expert 6は単体のアプリとして使うだけでなく、同じ開発元がリリースしているファイラーアプリ「Documents」のアドオンとしても利用することが可能。

これらのアプリは見た目、使い勝手がほぼ同じなので、iPadのSplit View機能を使えば同じ機能のアプリを2つ並べて利用するということもできます。

documentsアプリとPDF expertアプリをipadのスプリットビューで表示しています。

PDF Expert 6の欠点

縦書きに未対応

一番致命的な点はこれでしょうか。海外産のアプリなので、日本語の縦書きに関しては全く考慮されていません。ページの右開きもできませんし、OCR処理されていても文字選択ができないためハイライトをつけることもできません。

ページ開きに関しては、ページめくりを縦方向にすることで解決できますし、手描きのアノテーションを加えることは可能です。しかし辞書やワード検索が使えないのは厳しい。縦書の書籍に関しては、日本産のリーダーアプリi文庫HDを使うことも検討するべきでしょう。

有料アプリ

これだけ便利なアプリなので決して惜しくはないのですが、現時点で1200円と少々お高いアプリです。たまにセールで安くなっています。

このアプリは単体でも使えますが、ファイラーアプリDocumentsのアドオンとしても使うことができます。

Documents単体でも手書きアノテーション以外の機能は使えるため、まずこちらで簡単な使い勝手を確かめてから購入するかどうか判断したらいいと思います。(Documentsは無料アプリです)

まとめ

PDF Expert 6は、自炊した電子書籍をiPadで書き込みしながら読んでいきたいという人にピッタリなアプリです。iPhoneでも使えるユニバーサルアプリですが、画面の大きいiPadで使ってこそ真価を発揮します。

12インチのiPad Pro、Apple Pencilの登場によって、さらに有用なアプリとして進化しました。