PDF Expert 6の使い方をまとめました。全ての機能を網羅しているわけではありませんが、自炊PDFの読書に関しては以下の操作だけ覚えれば十分のはずです。
この記事ではiPadのスクリーンショットで解説していますので、画面の小さなiPhoneでは表示が異なります。
PDF Expert 6でファイルに加えた変更は自動で保存されます。万一のため、オリジナルのPDFファイルは別に保存しておくことをおすすめします。
重要:2019年8月にアップデート版となる「PDF Expert 7」がリリースされました。一部大きな変更点もあるので別記事「PDF Expert 7とPDF Expert 6の違いと問題点を解説」も一緒に読んでください!
この記事は使い方の解説です。アプリの機能について知りたい方は↓の記事を参照してください。
PDFファイルをPDF Expert 6に取り込む
iTunesから取り込む
iTunesにiPad(iPhone)を接続し、Appの項目からPDF Expert 6を選択します。追加を選択してPDFファイル、またはPDFファイルを含むフォルダを選びます。最後に同期をして完了です。追加したファイルは書類の中にある「itunesのファイル」の中に保存されます。
クラウドドライブからダウンロード
ネットワークの項目を開き、アカウントを追加を選択します。追加したいストレージを選び、パスワードを入力して認証を済ませます。
フォルダの中から保存したいファイルを選び、ダウンロードを選択します。デフォルトでは、ダウンロードしたファイルは書類の中に保存されます。
相互同期
ネットワーク上にあるフォルダをダウンロードし相互同期することで、PDF Expert 6で加えた変更をクラウド上で常に最新に保つことができます。
iPadとiPhoneを同期する際にはこの機能を使います。モバイル回線での同期を許可するかどうかの設定(後述)も忘れずにしておきましょう。
クラウドドライブを開き、同期したいフォルダの横にある「・・・」を選ぶとメニューが表示されるので、ここで「同期」を選択します。
相互同期フォルダがある場合、左のメニューに「同期フォルダ」が追加され、その中に相互同期されたフォルダが格納されます。
相互同期を解除するには、同期を解除したいフォルダの横にある「・・・」でメニューを呼び出し同期の停止、またはフォルダの削除を選択します。ここでフォルダを削除してもクラウドにあるフォルダは削除されないので安心です。
ダウンロード、アップロードの進捗状況は、ネットワークの項目から確認できます。バックグランドでのダウンロードには対応していません。アプリを閉じるとダウンロードが止まってしまうので注意が必要です。
同期手順について詳しくはこちら:DocumentsアプリでiPadやiPhoneとクラウドドライブのフォルダを相互同期する方法
ファイルを整理する
ファイルを長押ししてからドラッグすることで、直感的にファイルの移動をすることができます。
Slide OverやSplit Viewで別のアプリを横に表示している場合でも、写真などのベーシックなファイルならばドラッグでPDF Expertにコピーすることも可能。
画面を下に引っ張ると、ファイル、フォルダの並び替え、表示方法の変更ができます。サムネイル一覧表示にすると本棚っぽくなります。
新しいフォルダやPDFファイルの作成は、右下に表示されている「+」ボタンから行います。
複数のPDFファイルを結合
右上の「選択」ボタンをタップしてから複数のPDFファイルを選び、左のメニューで「統合」を選択するとPDFファイルを1つにまとめることができます。
統合しても結合前のオリジナルは残ります。後はページの入れ替え機能(下記の新しいページを追加、の項目を参照)で好きな順序に並べ変えればOKです。
メニューを表示
画面をタップすることで、メニューの表示、非表示を切り替えます。
PDFファイルにブックマークを挿入する
ブックマークを挿入したいページを表示して、右上の本のアイコンからブックマークを挿入できます。PDF Expert 6で追加したブックマークは他のアプリでは目次として表示されます。
デフォルトではページ数が表示されますが、右上の編集を選択すると、名前を変更したり、ブックマークを並び替えたりすることもできます。
スクロールの向きを変更
中心のアイコンを選択し、垂直スクロールを選択するとページめくりを縦方向にすることができます。
このアプリでは本の右開きはできないのですが、垂直スクロールにすることで縦書きの本を読むことは可能です(縦書きの文字はOCR認識されないので検索はできません)。
見開き表示にする
右上の「AA」アイコンで「見開き表示」を選択すると2Pを横並びで表示できます。
見開きのページがズレる場合はすぐ下の「最初のページは単独表示」をオンにします。
クロップモードは余白をカットする機能です。
PDFにアノテーションを加える
ペンのアイコンを選択すると、編集モードになります。
テキストを挿入
挿入したい場所をタップしてテキストを打ち込みます。
挿入したあとからフォントやフォントサイズを変更することも可能です。
図形を挿入
直線、四角、円、矢印を挿入します。色、透明度、線の太さを指定できます。挿入したあとから変更を加える事もできます。
ハイライト、下線、取り消し線
挿入したいアノテーションの種類を選択し、文章をドラッグします。
アノテーションを付けた部分を選択すると色を変更できます。
メモ
メモを挿入します。
スタンプ
スタンプを挿入します。大きさはあとから変更できます。カスタムを選択すると、自分で画像を用意してスタンプを作成することも可能です。
署名
署名を作成し保存します。
署名を挿入したい場所を長押しして署名を選択します。
先に文字を選択する
先に文字をドラッグしてからハイライトや下線などを追加することもできます。
ドラッグせずに一箇所を長押しすると署名やスタンプが挿入できます。
ツールバーを移動
ツールバーを右、左、上の好きなところに配置できます。上に配置するとブックマークや検索のアイコンが隠れてしまうため、右か左に配置することを勧めます。
矢印ボタンを押すと、直前の動作を取り消すことができます。
PDFに手書きで注釈を加える
ツールバーからアイコンを選択すると手書きモードになります。
ペンの設定をする
PDF Expert 6では4本のペンの設定を保存しておくことができます。上の2本が太ペン、下の2本が細ペンになります。太ペンは太さが1pt〜18pt(1pt刻み)、細ペンは0.5pt〜3pt(0.5pt刻み)です。
よって太ペンは細ペンとしても使うことが可能。
手書きモードを一時停止
手書きモードのまま画面に触れるとペンの色がついてしまいます。しかしツールバーの手のボタンを選択している間は、手書きモードがキャンセルされ、ページめくりをしたり、文字をドラッグしてハイライトをつけたりできます。
PDFに注釈を加えながら読書をする場合、常に手書きモードにしておき、ページめくりをするときやハイライトをつけるときだけこのボタンを使ってキャンセルするといいでしょう。
一度Apple Pencilで手書きを行うと、そのページはペンシルのみを手書きとして認識するようになり手でタップしても色がつかなくなります。
新しいページを追加
サムネイル表示画面から新しいページを追加できます。ドラッグすることでページの順番を入れ替えることも可能です。
ページジャンプ機能
ブックマーク(目次)からジャンプ
ブックマークを挿入したページにジャンプします。
アノテーションを加えたページにジャンプ
注釈を加えたページにジャンプします。
サムネイル表示からジャンプ
サムネイル表示画面から飛びたいページを選択するとジャンプできます。
スライダーからジャンプ
見づらいですが、ページ下部にスライダーが表示されます。これをドラッグすると、本をパラパラめくる間隔でページジャンプができます。
検索からジャンプ
右上の虫眼鏡アイコンから文章内検索ができます。自炊PDFファイルの場合はOCR処理されていることが前提です。またPDF Expert 5では縦書きの文字は認識されないため注意が必要です。
検索結果をタップすることでその単語をふくむページにジャンプできます。
辞書検索
文字をドラッグして定義を選択すると辞書で検索できます。
左下の管理を選択すると、様々な言語の辞書をダウンロードすることができます。
PDFファイルごとにパスワードを設定
パスワードを設定したいファイルを開き、右上の「・・・」メニューを選択します。
一度パスワードを設定すると、他のアプリやパソコンなど別の機器でファイルを開く際にもパスワードが必要になります。
全ファイルの横断検索
メニューの左上に表示されている虫眼鏡アイコンからすべてのファイルを対象とした横断検索が可能。
はじめて利用する場合はファイルのインデックスが始まるので少し時間がかかります。
基本の設定
パームガード
左上の歯車アイコンから設定画面を呼び出し、「手首を無視」の項目から利き手に合わせて選択します。
パスコードロック
セキュリティの項目から、アプリにパスコードロックをかけるかどうかを選択できます。
Wi-fi環境でのみ同期
同期の項目で、モバイル回線での同期を許可するかどうかを選択できます。