音楽の授業で誰もが歌ったことのある「夏の思い出」の歌詞でも有名な日本有数の湿原、尾瀬ヶ原へ行ってきました。またも天候に恵まれなかったのですが、都内から近いこともあってか、ものすごい人で賑わっていました。管理の行き届いたとても歩きやすい木道が続くので、普段あまり運動していない人でもハイキング気分で楽しめます。
カレンダー写真などで有名なニッコウキスゲは尾瀬ヶ原より尾瀬沼の方が綺麗に咲きます。尾瀬沼方面は別記事↓で詳しく紹介しています。
尾瀬 戸倉のアクセス
今回は鳩待峠を起点とする一番ベタなルートで歩きました。シーズン中、鳩待峠に一般車両は侵入できないため、マイカーの場合は尾瀬戸倉駐車場から観光タクシーに乗り換える必要があります。観光タクシーはなんと朝4時から運行しています。
公式Link:尾瀬
下の写真は戸倉第二駐車場です。関越道 沼田ICから40分くらいのところにあります。朝5時ですがすでに第一駐車場は満車、第二駐車場も半分くらい埋まっていました。駐車料金は終日1000円。
泊まりで朝帰っていく人もいるため、昼頃から到着しても駐車場に入れないということはないと思います。
駐車場の脇に観光タクシーチケット売り場があります。片道930円/1人です。帰りのチケットは鳩待峠で購入します。
チケットを購入したらタクシーに乗り込みます。タクシーは10人乗りのハイエース、または5人乗りのコンフォートです。乗り合いタクシーなので、他のグループの方と同乗することになります。これこそまさにピストン輸送のお手本というようなペースでタクシーが来るため、待ち時間はほとんどないです。20分ほどで鳩待峠に到着しますが、クネクネ道なので車酔いには注意が必要です。
電車の場合は、上越新幹線 上毛高原駅から関越交通バスで鳩待峠へむかうことになります。ただ駅からは2時間ほどかかるため、自家用車の方が楽です。グループで行くなら、レンタカーを借りても新幹線とバスを利用するより安く済むと思います。
公式Link:関越交通バス 時刻表(PDF)
鳩待峠から尾瀬ヶ原へ
鳩待峠に着いたらいよいよ歩き始めます。尾瀬ヶ原 山ノ鼻まで40分程度かかります。歩きやすい木道で下っていきます。
尾瀬ヶ原散策の起点となる山ノ鼻に到着します。ビジターセンターもここにあります。
テントで宿泊もできます。1泊800円。テント泊は予約ができず、当日に山の鼻のビジターセンターで宿泊する旨を申し出ることになります。
尾瀬には山小屋が多数あり、ネットから簡単に空室確認、予約が可能です。遠方から尾瀬を訪れる人は山小屋を活用することで朝早くから行動を開始できます。
公式Link:山小屋予約 – 尾瀬
いよいよ尾瀬ヶ原へ繰り出します。
木道の周りに広大な湿原が広がります。
2kmほど歩くと牛首と名のついた分岐点があります。グルっと回ってくることができるのでどちらに行っても構いませんが、三条の滝(後述)まで行くのであれば先に東電小屋へ向かったほうがいいと思います。
ニッコウキスゲが綺麗なのは牛首〜東電小屋の区間でした。
関連:あのニッコウキスゲが見たい!大清水から尾瀬沼 大江湿原を歩く!
夏は植物の生命力が溢れてますね。水の中にはイモリもたくさんいました。もちろん捕ってはダメですよ。
白い綿毛はワタスゲだと勘違いしていたのですが、こちらはサギスゲというそうです。
どんどん進んでいくと東電小屋に到着します。
体力的に余裕がなければ竜宮の方へ進み山ノ鼻へ帰路につくのもいいですし、気合を入れて三条の滝を目指すのも楽しいですよ。
東電小屋から三条の滝へ
今回は頑張って三条の滝まで行ってきました。少しだけ湿原が続きますが、途中に元湯山荘があり、そこから先は普通の登山道になります。
距離は大したことありませんが、アップダウンが激しく急勾配の場所もあるのでそれなりに気合がいります。
東電小屋から70分程度で三条の滝に到着します。水量があり、まさに大瀑布といった雰囲気です。
来た道を戻り、見晴、竜宮を経由して山ノ鼻へ向かいました。山ノ鼻、東電小屋、竜宮、見晴には山小屋があり、休憩、食事ができます。
おにぎり700円、カップヌードル400円!高すぎだと思うでしょう?
歩荷(ボッカ)の人が人力で運んでいるんですね。それならお値段も納得するしかありません。
山ノ鼻の近くは一本道なので渋滞しています。
歩き疲れて帰ってきた一番最後の山ノ鼻→鳩待峠は登りになるので、歩くルートは体力と相談して決めたほうがいいです。
今回、三条の滝まで行ってから尾瀬ヶ原を1周するルートで約7時間、距離28km程度でした。
花咲の湯で疲れを癒す
尾瀬戸倉から関越道 沼田ICへ向かう途中には花咲の湯という片品村の村営温泉があり、非常に清潔で意心地の良い温泉なのでぜひこちらで疲れを癒してから帰路に着くといいでしょう。
地元 片品村の食材を使った食事も安くて美味しいです。(写真は尾瀬豚の舞茸丼)
詳しくは別記事↓で紹介しています。
関連:尾瀬、武尊スキーのお供!群馬の温泉 花咲の湯へ行った!
まとめ
尾瀬の湿原は有名なだけあって、そこらの湿原とは格が違う感じです。人生で1回は訪れておきたい場所ですね。ただ首都圏からも近いため人も多く、歩きづらいのも確か。また夏でも天候によっては朝は寒く、昼間はものすごく暑かったりと服装にも注意が必要です。