綺麗なニッコウキスゲを観察するため尾瀬沼へ行ってきました。2015年から大清水〜一ノ瀬区間でシャトルバスの運行が開始されたため、大清水から1時間ちょっとで尾瀬沼まで行けるようになりました。ニッコウキスゲを見たいなら尾瀬ヶ原より尾瀬沼の方がオススメですよ。
戸倉から尾瀬ヶ原については別記事で詳しく書きました。↓
尾瀬 大清水のアクセス
尾瀬沼へ向かうルートとしては、大清水を起点とするルートと沼山峠を起点とするルートがありますが、東京方面からアクセスするのであれば大清水からスタートするのがオススメです。
大清水の駐車場は関越道 沼田ICから1時間程度かかります。途中、尾瀬ヶ原散策の起点となる戸倉も通過します。戸倉から大清水までは車で15分ほど。沼田の市街を抜けたらほとんど信号がなく道も2車線が維持されているため、非常に走りやすいです。
圏央道が開通したおかげで東名高速、中央道、関越道、東北道が繋がったため、あらゆる方面から簡単に日帰り観光もできるようになりました。
大清水の駐車場
大清水の駐車場は二箇所あります。朝7時頃に到着した時にはすでに第一駐車場は満車、第二駐車場も比較的混雑していました。料金は1日500円、キャンピングカーなどの大型車は1000円になります。
大清水に到着すると係員のおじさんから日帰りか泊まりかを聞かれるため、停める日数に応じて料金を払います。
大清水の駐車場は収容台数が多くないため、ニッコウキスゲが満開を迎える海の日の3連休は早めの到着を心がけましょう。
電車、バスでのアクセス
大清水や戸倉までは上越新幹線 上毛高原駅や上越線 沼田駅からもバスでくることができます。ただ上毛高原駅から尾瀬までは2時間、沼田駅から1時間半ほどかかるため、自家用車の方が時間を有効に使えます。複数人ならレンタカーを借りても新幹線とバスを利用するより安くすむので、費用の面でもお得です。
尾瀬沼の簡易マップ
大清水から一ノ瀬まで1時間弱(シャトルバスあり、後述)、一ノ瀬から尾瀬沼山荘まで1時間、尾瀬沼を1周して2時間半ほどかかります。全て歩きで大清水まで戻る場合は7時間弱のコースタイムになるでしょう。
日帰りで燧ケ岳に登るなら10時間以上はかかると考えておいたほうがよさそうです。
2015年より大清水から一ノ瀬まで低公害車(シャトルバス)が運行中
大清水から一ノ瀬まではシャトルバス(パンフレットでは低公害車と書かれている)が運行しており、一ノ瀬までわずか10分程度で行けるようになりました。料金は片道700円(子供は半額)になります。チケット売り場は大清水、一ノ瀬両方にあるため、行き、帰りどちらかだけ利用する、ということもできます。
運行期間は6月中旬から10月中旬まで。運行時間は、大清水発が朝5時から16時まで30分ごと、一ノ瀬発が朝7時半から16時半まで30分ごと、になります。
人数オーバーだと乗れないことがある
尾瀬戸倉から鳩待峠のタクシーは完璧なピストン輸送を実現しており待ち時間がほとんどないのですが、大清水は戸倉に比べると人が少ないこともあって、シャトルの台数が少なめです。
今回行きはシャトルバスを利用したのですが、帰りは人数オーバーで次のバスまで30分待ってくれと言われ、あっさり取り残されてしまいました。
一ノ瀬から大清水は緩やかな下りになっており45分ほどで到着(逆は1時間ほどかかる)するため、ギリギリでシャトルバスに乗れなかった場合は歩いてもほぼ同じ時間に大清水に到着します。
大清水から尾瀬沼を歩く
大清水から三平峠を経由して尾瀬沼山荘へ
尾瀬沼散策は大清水からスタートします。大清水から一ノ瀬までは林道になりますが、分岐を右へ行くと会津沼田街道という江戸時代まで使われていた旧道に入ることができます。
この旧道はブナやトチノキなどの緑が広がるいい雰囲気の道です。熊への警戒を忘れずに。
一ノ瀬までは緩やかな登りになっており、1時間ほどで一ノ瀬へ到着します。
一ノ瀬からは狭い登山道に入ります。
こちらの道はぬかるんだ場所も多く靴が汚れるため、登山靴が必須です(尾瀬ヶ原はすべての区間で木道が敷かれているので最悪スニーカーでもOK)。
途中で岩清水という水場もあります。
少しずつ登っていくと三平峠に到着。
三平峠から尾瀬沼山荘まで下っていきます。三平峠と尾瀬沼山荘は近いので、往復する場合でも帰りに登らなければいけない区間は短いです。
やっと尾瀬沼に到着。山小屋のほか食事処もあります。大清水から尾瀬沼山荘までは約2時間。上述のシャトルバスを使えば1時間ちょっとで到達できます。尾瀬の湿原が目当てであれば行きはシャトルバスを使った方が気が楽だと思います。
尾瀬沼山荘から長蔵小屋へ
尾瀬沼山荘からまずは長蔵小屋へ向かいます(反時計回り)。燧ケ岳を眺めながら木道を散策します。
尾瀬沼の周辺は木道が敷かれていない場所も多く、歩きづらい場所も結構あります。
ほどなくして有名な長蔵小屋へ到着。小学校の国語の教科書にも載っている有名なスポットなので、お子さん連れのハイキングにもいいですね。ビジターセンターもここにあります。
長蔵小屋はもちろん宿泊が可能です。3日前まではインターネットから簡単に空室検索、予約ができます。直前の予約は電話のみ。
公式Link:空室検索・予約 – 長蔵小屋
TEL:0278-58-7100
長蔵小屋のWebサイトからはニッコウキスゲの開花状況などもチェックできるのでぜひ活用しましょう。
ニッコウキスゲが綺麗な大江湿原〜沼尻
今回の目的であるニッコウキスゲは長蔵小屋のすぐ近くある大江湿原に咲き誇っています。尾瀬沼は尾瀬ヶ原と比べると人が少なめですが、この区間は人がたくさん集まっています。
尾瀬ヶ原も牛首〜東電小屋の区間に綺麗なニッコウキスゲが咲きますが、カレンダーなどの写真でよく見るのはこの尾瀬沼の長蔵小屋近辺の風景ですね。例年、7月中旬に満開を迎えます。海の日の三連休が繁忙期になります。
三脚の使用などは制限されていないようですが、道は狭いので写真にこだわる人は周囲への気遣いを忘れずに。
今回は尾瀬沼を1周するので、沼山峠ではなく沼尻の方へ向かいます。少しだけ長蔵小屋方面へ戻る必要があります。
燧ケ岳の登山口はこの区間にあります。
尾瀬沼を眺めながら歩いていきます。意外と沼のすぐ近くまで寄れる箇所は少ないです。
沼尻に到着。2015年に山小屋が火事で焼失してしまい大きなニュースになりました。現在は簡易トイレのみが設置されています。
沼尻からは尾瀬ヶ原や燧ケ岳へ行くこともできます。尾瀬ヶ原 見晴まで1時間半ほど。
沼尻から尾瀬沼山荘へ
沼尻まできたら尾瀬沼1周の行程もすぐ終わります。途中にはモウセンゴケやワタスゲもありました。
途中で富士見峠へ行く分岐もあります。富士見峠までは3時間ほどかかります。
この区間には唯一尾瀬沼の水に触ることができる場所があります。水は澄んでいて美しいですが、晴れていたのでぬるかったです。
ほどなくして尾瀬沼山荘へ戻ってきます。1周して大体2時間半程度ですね。あとは三平峠を経由して大清水まで戻りました。
花咲の湯で疲れを癒す
尾瀬散策の帰りはもちろん温泉。沼田ICヘ向かう途中で川場方面へ抜けて行くと、「花咲の湯(はなさくのゆ)」という片品村の村営温泉があります。清潔で景色も良く、食事もおいしいので超オススメの温泉です。埼玉にも同じ名前の温泉があるためナビにセットする際には要注意。
詳しくは別記事↓で紹介しています。
関連:【群馬の温泉】尾瀬や武尊観光の疲れを癒すなら花咲の湯へ行こう!
公式Link:花咲の湯
まとめ
去年の尾瀬ヶ原散策に続いて、今年は尾瀬沼を歩いてきました。尾瀬周辺は至仏山や燧ケ岳に登らないのであればアップダウンもさほどきつくないので、誰でも気軽に散策できます。上述の通り、圏央道が開通したおかげで関越道にアクセスしやすくなったので、自家用車でのアクセスが非常に良くなったのもポイントです。
長蔵小屋は小学校の教科書に載っていますし、「夏の思い出」も音楽の授業で絶対に歌うことになるので、お子さん連れのハイキングにもピッタリだと思います。