世界一の登山者数を誇る東京の名所 高尾山に行く前に知っておきたいアクセス、駐車場、登山ルート、温泉情報をまとめて紹介します。
高尾山は大人気の観光地で混雑がとてつもないため、予め下調べをしてから訪れた方がいいですよ。
高尾山のアクセス
電車で高尾山へ行く
高尾山のメインの登り口は「京王線 高尾山口駅」になります。高尾山口駅へ行くには京王線、JR中央線の「高尾駅」で乗り換える必要があります。
乗り換えが面倒、という人には高尾駅から高尾山、または高尾山口駅へ歩くルートもあります。こちらは別記事「高尾駅から高尾山へ歩くルートを紹介!ラーメン,温泉もあります!」で詳しく解説しています。
車で高尾山へ行く
高尾山口の最寄りのICは「圏央道 高尾山IC」になります。ICを出て左に曲がり、2分ほど走ると高尾山口に到着します。高尾山口は有名な甲州街道(国道20号)沿いなので迷うことはないでしょう。
圏央道は、東名高速、中央道、関越道、東北道と繋がっているため各方面から楽にアクセスが可能ですが、週末は八王子ジャンクション周辺が朝から渋滞しているため早めの到着を心がける必要があります。
高尾山の駐車場
高尾山周辺の駐車場は、
- 市営駐車場
- 温泉駐車場(P1〜P3)
- 氷川神社臨時駐車場
- 温泉駐車場
- 高尾山自動車祈祷殿駐車場(薬王院駐車場)
- 地元の商店の駐車場
が挙げられます。
高尾山の駐車場は平日でも8割方埋まっており、到着が遅れると駐車できない可能性もあります。休日に車で高尾山へ行く場合、朝9時前には高尾山口に着くようにスケジュールを組んだほうがいいでしょう。
市営駐車場
市営駐車場は上限料金が1000円(12時間)です。入り口が少し分かりづらいですが、トリックアート美術館の向かい側の赤い鳥居が目印になります。万一通り過ぎてしまっても両方向にコンビニがあるのでUターンが可能。
温泉駐車場(P1〜P3)
温泉駐車場(P1〜P3)は市営駐車場の隣にあります(入り口は市営駐車場と同じ)。最大料金は1500円ですが、京王高尾山温泉(後述)を利用すると3時間無料になります。
氷川神社臨時駐車場
氷川神社臨時駐車場も、上記2つの駐車場と同じ入口から入場します。料金は終日1500円。
この駐車場の入り口には交通整理のおじさんがいるので、どの駐車場に入りたいかしっかりと意思表示をしておきましょう。
温泉駐車場
温泉駐車場は、京王高尾山温泉の前にある駐車場で上限料金はなし。温泉利用で3時間無料。こちらは登山はせずに温泉だけ利用する人向けの駐車場になります。
高尾山自動車祈祷殿駐車場(薬王院駐車場)
こちらは薬王院の駐車場になります。料金は500円と一番安いですが、営業時間が8時〜16時に限定されており、また高尾山口からほんの少しだけ離れているのが欠点。
収容台数はかなり多く、最後まで空きがあるのはこの駐車場になります。
地元の商店の駐車場
甲州街道沿いにある商店などが個別に有料駐車場を営業しており、相場は終日1500円になります。
番外 城山湖の駐車場
高尾山口ではなく神奈川の城山湖から高尾山へ向かう、という裏ルートもあります。城山湖から高尾山口までは登山道を1時間半ほど歩く必要があるので、ある程度経験のある登山者、ハイカー向けのコースになります。
関連:車で高尾山へ行くなら城山湖の駐車場を利用するのがおすすめ
高尾山に登る方法
ケーブルカー、リフトで登る
高尾山口から高尾山の山頂へ至るには、高尾山口駅の近くにある「ケーブルカー清滝駅」でケーブルカー、またはリフトにのって1号路の途中にある「高尾山駅」まで登り、そこから徒歩で山頂を目指すルートが基本です。
公式Link:高尾登山電鉄
ケーブルカーやリフトを使った場合でも、高尾山駅から山頂までは40分ほど歩く必要があります。歩きやすい靴や服装で行きましょう。
徒歩で登る
登山、ハイキング目的の場合は高尾山口から歩いて登ることになります。いくつかルートがありますが、山頂までは概ね1時間〜1時間半ほど。
できれば登山靴などがあったほうがいいですが、今後特に登山をする予定がないならジャージにスニーカー(冬は防寒具も必須)程度でも十分です。1号路以外に売店はないので、飲み物や食料も忘れずに。
高尾山の登山コース
この項目では各コースの特色を紹介します。これらのコースを組み合わせた登山ルートの例は別記事↓で詳しく解説しているのであわせてお読みください。
関連:高尾山ハイキングにおすすめの登山ルートを6つ紹介する!
まず高尾山口から登るコースは
- 1号路
- 稲荷山コース
- 6号路
- 病院コース
の4通り。
1号路
1号路は、高尾山にある薬王院の参道であり、すべてが舗装されているメインのコースになります。上述のケーブルカー、リフトの高尾山駅も1号路の途中にあります。
薬王院に参拝するのであれば、このコースを通る必要があります。また売店や御食事処も1号路沿いにしかありません。
山頂までは急な階段も多いため、ケーブルカーやリフトを使う予定でも服装には注意が必要です。
1号路は下りに通るのがおすすめ
1号路はメインの参道になりますが、途中にあるケーブルカー高尾山駅周辺(2号路と交差する辺り)まではかなり傾斜が急な上、道も退屈なので高尾山口から歩いて登るのはおすすめしません。
他のコースで山頂へ登り、1号路を下って薬王院に参拝して帰ってくるのがイチオシ。疲労がたまったときや子供がグズったときなどにケーブルカーでエスケープすることもできるため、その点でも帰りに1号路を通るというのは理にかなっています。
稲荷山コース
稲荷山コースは登山目的で高尾山を訪れる人に人気のコースです。山頂まで一切分岐がなく、高尾山の中では比較的難易度が高いです。
ベタな高尾山観光として、稲荷山コースで登り、1号路で下って帰ってくるというのがおすすめ。
6号路
6号路は沢沿いを歩く自然度の高いコースです。比較的人が少なく道も歩きやすいため、静かに散策したい人におすすめ。紅葉シーズンなどは登り一方通行になることもあります。
6号路は直接山頂まで通じていますが、途中にある琵琶滝という滝行場からから1号路のケーブルカー高尾山駅へ向かうことも可能。こちらのコースは傾斜もあり足場もゴツゴツしているため、高尾山で一番キツイと言われています。
病院コース
稲荷山コース、6号路の入り口をスルーしてまっすぐ進んでいくと病院があり、この病院の駐車場内にも登山口があります。
途中で、上記の6号路琵琶滝〜1号路ケーブルカー高尾山駅のコースと合流します。
知っていれば通ぶれるマイナーコースですが、間違っても初めて高尾山を訪れた人が通る道ではありません。高尾山に通いつめているおじさん、おばさんがよく使うコースになります。
2号路
2号路は1号路の途中にあるサル園のまわりを1周するコースです。所要時間は20〜30分。2号路の入り口は1号路のケーブルカー高尾山駅周辺、浄心門周辺にあります。
3号路、4号路、上記の琵琶滝〜1号路とも繋がっており、ケーブルカー高尾山駅周辺からコース選択をする際に通ることになります。
3号路
3号路は常緑樹に覆われ年中緑があふれる明るいコースになります。高尾山の植生の特徴を語る際によく引き合いに出されており、人気TV番組ブラタモリでも特集されました。
ある意味では一番高尾山らしいコースとも称されますが、一方で歩いている人は少なめ。
全体的に平坦な道が続くため歩きやすく、山頂直前の階段ラッシュも比較的マシ(稲荷山、6号路の階段ラッシュはかなりきつい)です。山頂に至るルートの中では一番楽なコースになりますが、4号路と比較すると1km弱距離が長いため少々時間がかかります。
4号路
3号路と同様、2号路を経由して山頂へと至るのが4号路になります。途中にある吊橋が有名で3号路より人気のあるコースです。
比較的傾斜が急であり、適度な疲労感が味わえます。
5号路
5号路は山頂の下を1周する短いコース(1周20〜30分)で、高尾山のあらゆるコースが交わるジャンクション的な役割を果たしています。
高尾山の無料地図
「山と高原地図」というアプリをダウンロードすると、サンプルとして高尾山のマップが無料で利用できます。GPSをオンにすれば現在地表示もできるのでおすすめです。
裏高尾(奥高尾)って何?
裏高尾(奥高尾)は、高尾山の山頂から更に進んで行ったエリアのことを指します。高尾山の山頂から城山、小仏峠(有名な小仏トンネルの上)、景信山を経由して陣馬山へと歩く「裏高尾縦走路」は超人気のハイキングコースです。
関連:高尾山では物足りないなら城山、景信山で富士山を眺めよう!
高尾山の山頂から比較的近いところにある「もみじ台」はその名の通り紅葉がきれいなことで有名なので、紅葉シーズンは少し足を伸ばしてみると良いでしょう。
高尾山の見どころ
都会から近い自然スポットということ以外にも、高尾山には見どころがあります。
富士山の景色(山頂)
高尾山の山頂からは、晴れていればダイナミックな富士山の景色が拝めます。
晴れていても霞んでいて見えない日もあるので、富士山を見るなら冬晴れの日がおすすめ。
また毎年冬至の時期には、高尾山から見た富士山の山頂に夕日が沈むダイヤモンド富士も見られます。この時期はケーブルカーの終電時間が延長されます。
薬王院(1号路)
1200年以上の歴史を誇る真言宗の大本山で、1号路の山頂手前にあります。天狗信仰が有名で、うちわを持って記念撮影ができる天狗の石像もあります。
蛸杉(1号路)
木の根の形がタコのように見えることから蛸杉と呼ばれるパワースポット。現在は直接触ることはできなくなっていますが、代わりに引っ張りダコという開運の像が設置されています。
高尾山の温泉
高尾山口駅、高尾駅それぞれに温泉があります。
京王高尾山温泉 極楽湯
極楽湯は2015年の秋にオープンしたばかりの新しい温泉で、高尾山口駅直結という抜群のアクセスがウリ。
内湯、露天風呂、サウナが揃っており、温泉も温め、熱めと好みに応じて選べます。料金は1000円(タオルは別料金)ですが、紅葉シーズンなどは1200円に値上げされます。Suica払い、クレジットカード払いも可。
脱衣所のロッカーに入り切らない登山用のザックをいれる大きめのロッカーなども完備されています。
公式Link:京王高尾山温泉 極楽湯
営業時間:8:00〜22:00(最終受付)
定休日:無休
雑記
高尾山は大人気の観光地であり非常に混雑するため、朝早く到着、昼頃には下山して温泉に入る、というスケジュールを組んでおくのがおすすめ。低山とはいえ決して侮らないように準備をしてから訪れましょう。