東京のてっぺん 雲取山へ鴨沢から日帰り登山!のめこい湯で疲れを癒やす!

雲取山の尾根道

東京都で一番標高の高い場所 「雲取山(くもとりやま)」の山頂へ登ってきました。

雲取山は標高が2017mであり、今年一番登るべき山として注目を集めています。

奥多摩 鴨沢ルート(東京側からアプローチ)であれば日帰りも余裕ですし、すぐ近くの道の駅 たばやまにある「のめこい湯」で温泉に入ってから帰ることもできます。

雲取山の登山口 鴨沢のアクセス

電車とバスの場合

雲取山の登山口 鴨沢バス停までは、JR奥多摩駅から西東京バスで約40分ほどかかります。

人気のエリアなのでバスの本数はそれなりにありますが、奥多摩駅まで電車を乗り継いでくる関係上どうしても出発時刻が遅くなるので、日帰りならば時間の融通がきく車の方がいいでしょう。

バス停から駐車場までは30分程度歩く必要があるので、車ならばコースタイムも往復で1時間ほど短縮できます。

車の場合

丹波山村 村営駐車場

鴨沢バス停の最寄りのICは、圏央道 日の出IC、または青梅ICになります。どちらからでも鴨沢までは1時間半弱かかります。

鴨沢のバス停付近にも数台分の駐車場がありますが、登山者の数に対してあまりにもキャパが不足していたこともあり、数年前に丹波山村が新たに駐車場を整備してくれました。今年の春には清潔な水洗トイレも建設済み。

村営駐車場の公衆トイレ

この村営駐車場は、鴨沢バス停付近から林道を登っていた小袖乗越(登山口のすぐ手前)にあります。林道は細いですが、全区間で舗装はされています。

丹波山村の村営駐車場

奥多摩駅方面からだと、鴨沢バス停を通り過ぎてすぐのところにU字にターンして登っていく道があります。奥多摩周辺の道路は信号が少なく車の流れが早いので、万一林道の入り口を見逃した場合は焦って急ブレーキを踏まずに一旦通り過ぎましょう。

すぐ先にバス用の転回場があるので、そちらでUターンができます。反対方面からであれば駐車場の入り口が分かりやすいです。案内板もちゃんと設置されています。

駐車場はめちゃくちゃ混雑します

村営駐車場は比較的広いですが、それでも人気の山であることに加え、2017年のメモリアルが重なり大混雑となっています。

今回、週末の朝8時頃の到着で駐車場は満車。上記の通りトイレが建設されたこともあり、大混雑の駐車場内で平然とテントを設営して陣取っているマナーの悪い集団がいたりとめちゃくちゃな状態。

満車の場合、林道沿いで広い場所を見つけて路肩に駐車するしかありません。駐車場を通り過ぎて登山口周辺まで登っていったところにも車を停められるスペースがあります。

林道の路肩に駐車

道を塞がないよう、路駐する場所には細心の注意が必要です。

路肩に駐車された車

下山してきた昼過ぎは駐車場に若干余裕があったので、日の長い夏場であれば昼頃から登るという選択肢もありかもしれません。

雲取山 鴨沢ルートのコースタイム

雲取山 鴨沢ルートの簡易マップ

村営駐車場から雲取山 山頂まで3時間。七ッ石山を経由して下山して2時間半。休憩を含めて6時間程度でした。

雲取山の鴨沢ルートは標高差が1400mほどあるとは思えないほど歩きやすいので、ゆっくり歩いても往復8時間はかからないと思います。七ッ石山を経由しなければもっと時間を縮めることも可能。

ただし村営駐車場ではなく鴨沢バス停から登る場合、さらに+1時間程度は必要になります。

鴨沢から雲取山に登る

村営駐車場から雲取山へ

何とか車を置く場所を確保してスタート。2017年のメモリアル看板が設置されています。

雲取山 2017年の記念看板

登山道は植林と雑木林が半々といったところ。下の方は特に見どころがないです。

植林の登山道

新緑の雑木林

雲取山の鴨沢ルートは、一部の区間を除き傾斜が緩やかなので非常に歩きやすいです。

雲取山の平坦なハイキングコース

中間地点までくると、少々登りが険しい区間が続きます。この辺りが鴨沢ルートの一番の難所です。

傾斜が急な登山道

2/3ほど登山道を進んだところに、七ッ石山方面との分岐があります。道自体は直接雲取山へ向かうルートの方が綺麗ですし平坦なので歩きやすいです。

七ッ石山と雲取山の分岐

再び七ッ石山経由のルートと合流すると、開放感のある尾根道にでます。山頂へ続くこの道が鴨沢ルートの一番の見所。

七ッ石山と雲取山の尾根の合流地点

眺望の開けた尾根道

晴れていれば富士山、南アルプスなどの絶景が広がるのですが、水蒸気が上がってくる春〜夏の日中はなかなか遠くを見渡すことが難しいです。

雲取山の尾根道からの眺望

山頂の少し手前には奥多摩小屋という素泊まり宿、水場、トイレがあり、この周辺がテント場になります。

雲取山のテント場

いよいよ山頂が見えてきます。

雲取山の山頂を望む

スタートから3時間ほどで山頂に到着。思っていたより早かったです。山頂の小屋は誰でも利用可能な避難小屋になっています。トイレは外にあります。

雲取山避難小屋

山頂には新調された仰々しい石碑も立っています。

雲取山山頂の石碑

この辺りは東京、山梨、埼玉の三都県の境目なので、東京、埼玉側と山梨側で2つの山頂があります。山梨の方が控えめな雰囲気。

雲取山 山梨側の山頂

あいにくの天気で眺望は残念。遠くを見渡すなら、秋〜雪が降る前の時期の方がおすすめです。

雲取山 山頂からの眺め

七ッ石山を経由して鴨沢へ下山

山頂で小休憩し下山します。尾根道の分岐地点から七ッ石山に登ることができます。どうせなら行きがけに登ってきたほうが帰りが楽だったと反省。

七ッ石山の山頂へ続く道

分岐地点から15分ほどで山頂に到着。こちらも雲取山と同じくピカピカの石碑があります。

七ッ石山の山頂の石碑

七ッ石山からは雲取山の山頂や尾根道がよくみえるので、体力に余裕があれば登ってみてもいいでしょう。

七ッ石山から雲取山を望む

七ッ石山から鴨沢方面へ戻る途中には七ツ石小屋という山小屋があります。水場や飲み物の販売はもちろん、宿泊、テント泊もOK。富士山も見えます。

七ッ石山の外観

雲取山から七ッ石山を経由して下山して2時間半ほど。

雲取山 鴨沢周辺の温泉

道の駅 たばやま 「のめこい湯」

道の駅 たばやまの外観

下山後は温泉で疲れを癒やします。鴨沢バス停から車で15分ほどのところに道の駅 たばやまがあります。

丹波山温泉 ぬめこい湯の外観

この道の駅には、丹波山温泉 のめこい湯という日帰り温泉が併設されています。

のめこい湯は丹波山村の村営温泉です。館内はとても清潔。食堂や休憩スペースもあるほか、フリーWIFIも完備。

清潔感のある館内

温泉は熱め、温めの内湯と露天。温めのお湯が気持ちよくついつい長湯してしまいます。

ぬめこい湯 入り口

まとめ

雲取山は標高差が1000m以上もある割に登山道が歩きやすく、この記事で紹介した鴨沢ルートなら初心者でも日帰り登山が可能。

さらに富士山の眺望や日帰り温泉など他にも見どころがあり、万人におすすめできるハイキングコースです。

ただ百名山、東京都最高峰というブランドに加え、標高2017mと西暦2017年が重なるメモリアルイヤーということもあり混雑は避けられません。3連休など人が集まりやすい日付は避けたほうが懸命です。