今や日本を代表するJ-POPバンドとなった いきものがかり。彼らの名曲「SAKURA」の歌詞に出てくる桜の景色が近所にあるということなので、花見がてらリサーチしてきました。調べてみるといくつか分かったことがあるので考察してみます。
歌詞にでてくる桜はどこにある?
まず「SAKURA」の歌詞の該当部分がこちら↓。
小田急線の窓に 今年もさくらが映る
君の声が この胸に 聞こえてくるよ
歌詞では小田急線からみた桜のことを歌っているんですが、2016年のめざましテレビでのインタビューによると、高校時代の自転車通学中に橋から見た桜の景色が歌詞の大元になっているそうなんです。
その橋も、「SAKURA」の歌詞の中に登場しています。
電車から 見えたのは いつかのおもかげ
ふたりで通った 春の大橋
この大橋とは、神奈川県 海老名市と厚木市を結ぶ相模大橋のことです。メンバーの吉岡さんは厚木から海老名の高校へ、水野さんと山下さんは海老名から厚木の高校へ、それぞれ自転車でこの橋を渡って通学していたようです。
そこで早速相模大橋から見える桜を撮影したものがこちら↓。
写真の真ん中左奥あたりに桜があるんですが、分かりにくいですね…。肉眼ではもう少し色が鮮やかに見えます。
上の写真の通り、「SAKURA」の歌詞に出てくる相模大橋のすぐ北側にはもう一つ「あゆみ橋」という橋がかかっており、そちらから桜を撮ってみるとこんな感じになります↓。
少し近くなりましたが、逆光なのでまだ分かりづらいですね…。ちなみにこの2本の橋のすぐ南側には小田急線の鉄橋が通っており、小田急線からでもこの桜をみることはできます。
この桜の下は河原の公園になっているので、近づいて桜を鑑賞することも出来ます。
まだ満開ではない上にあまり日当りもよくないので美しく撮影できませんでしたが…。
この桜は厚木野球場に併設された公園の周辺にあります。小田急線 本厚木駅から徒歩15分ほど。車の場合は、圏央道 海老名ICからすぐ近くです。車は8時から19時まで無料で停めることが出来、BBQをやっている人もいます。
モデルの桜はもうない?
スマホのカメラと僕の撮影技術の未熟さもあるのですが、上で見ていただいた通り、相模大橋や小田急線から見る桜はちょっと遠いんですよね。近くで見れば見事な桜のアーチがかかっているんですが、名曲の歌詞の景色を期待して行くとちょっとガッカリ感も…。
そう考えながらGoogle Mapで過去の景色を調べてみると、意外な事実が発覚。2011年の時点では、相模大橋のたもとに桜がある↓んです。
参考:2011年の相模大橋 – Googleストリートビュー
この場所の桜であれば、相模大橋からも小田急線からも非常に見やすい位置にあります。おそらくメンバーの頭のなかにある桜はこちらのものだったのではないか、と考えられます。この場所の桜は、圏央道の建設に伴い今では見ることが出来なくなっています。
雑記
意外な事実が明らかになったところですが、メンバーの水野さんの過去のツイートにはこんなものも。
デビュー曲「SAKURA」歌詞のなかに小田急線が出てくるので地元の桜並木もイメージにあるんだけれど、個人的には国立の大学通りの桜も頭のなかに。別々の道を行く大学の友人たちを思ったりもしていました。彼らに胸を張れるように。歌詞書いてたとき皆、就活してたからなぁ。さぁ春が来ますねぇ。
— 水野良樹 (@mizunoyoshiki) 2012年4月2日
歌詞のモデルとなった桜は、厚木や海老名だけではないようです。歌詞の通り、小田急線の座間駅〜相武台前駅の区間(海老名のすぐ隣の駅)や柿生駅の辺りでは車窓から美しい桜の景色を眺めることも出来ます。
海老名から東京へ向かう際に通る道なので、学生時代のメンバーがこれらの景色を見ながら通学していたのはほぼ間違いないでしょう。
学生時代に電車から見た桜の景色も、もちろん歌詞の情景には含まれているのでしょうね。
ちなみにですが、「SAKURA」のPVのロケ地は、同じく小田急線沿いの富水駅(小田原市)のようです。