【新潟】美しいヒメサユリを求めて!ネズモチ平から浅草岳に登る!

浅草岳山頂へ続く木道

日本のごく一部のエリアでしか見られない美しい花 ヒメサユリ(オトメユリ)を求めて新潟県の浅草岳に登ってきました。

浅草岳にはいくつかのルートがありますが、この記事で紹介するネズモチ平登山口からであれば2時間ほどで山頂まで行くことができ、比較的早くヒメサユリにたどり着くことが可能です。

浅草岳 登山口のアクセス

ネズモチ平 登山口の駐車場

浅草岳の登山口 ネズモチ平の駐車場は、関越道 小出ICから1時間15分、北陸道 中之島見附ICから2時間程度のところにあります。

ネズモチ平の手前の数kmはすれ違い困難の細い道が続きます(一部未舗装の区間あり)が、浅草岳の登山者の大半は日帰りで皆同じような旅程を組んでいるので、朝に到着して昼過ぎに下山するのであれば対向車と出くわす可能性は低いです。

ネズモチ平の駐車場

ネズモチ平の駐車場は広く、繁忙期でも車が停められないということはなさそう。水洗のトイレも完備されています。

IC周辺以外に買い物出来る場所はないので、飲み物や弁当などはIC周辺で調達しておく必要があります。

ムジナ沢登山口の駐車場

ネズモチ平登山口へ登っていく途中にある浅草山荘の周辺には、ムジナ沢登山口と駐車場があります。

浅草山荘の下にある駐車場

ムジナ沢登山口はネズモチ平よりも標高が低いので、こちらから登る場合はコースタイムが大幅に伸びます。ヒメサユリや山頂の景色が目当てであれば、ネズモチ平から上ったほうが気が楽です。

浅草岳 ネズモチ平ルートのコースタイム

浅草岳のルートの簡易マップ

ネズモチ平登山口から浅草岳山頂へ登って2時間。下りはムジナ沢方面へ向かい、桜ゾネ登山口からネズモチ平方面へ戻るルートで2時間。

歩く時間こそ短いものの、浅草岳の登山道は山頂まで一直線に登っていくような感じなので比較的ハードです。傾斜が急なので下りもあまりスピードがでません。

ヒメサユリを求めて浅草岳に登る

ネズモチ平から浅草岳

駐車場に車を停めてスタートします。登山道入り口までは5分ほど舗装された道を進みます。

ネズモチ平から登山道方面へ

スタート地点から見える出っ張った山の奥に浅草岳があります。浅草岳の稜線はとても綺麗なので、六十里越登山口から山頂を眺めながら縦走するルート(片道5時間)も人気のようです。

登山口から前岳を望む

向かって左側がネズモチ平 登山道の入口になります。奥に進むと水場と桜ゾネ登山口があります。綺麗に1周してくることができるので、どちらから登ってもいいでしょう。

浅草岳 登山口周辺の分岐

以前、山形の葉山に登ってきた時にも感じたのですが、東北や北陸の夏山は植物の生命力が凄まじく、湿気がムンムンで汗が吹き出るのでなかなか不快感があります。

植物に囲まれた登山道

このルートは、つづら折りですらなく本当に一直線に登り続けることになるので、標高差やコースタイムの割にハードに感じます。

ロープがある急斜面

晴れていれば守門岳の景色が望めます。この日は雨まじりの悪天候だったこともあり眺望は残念。

浅草岳から守門岳を望む

ひたすら登り続けると分岐に到着。ここまで来れば山頂はすぐそこです。

浅草岳 山頂直前の分岐

山頂付近まで来ると、ついにお目当てのヒメサユリがちらほら咲き始めます。

ヒメサユリの花

7月の中旬でも雪が残っていて空気がひんやりしています。

雪を被った木道

山頂の手前は木道が敷かれておりとてもいい雰囲気。

浅草岳山頂へ続く木道

珍しい「竹の花」も見ることができました。

竹の花

2時間ほどで山頂に到着。山頂からは十字型の面白い形をした田子倉湖が見えます。晴れていれば越後三山なども見渡せる眺望スポットですが、この日はダメでした…

浅草岳の山頂

浅草岳の山頂から田子倉湖を望む

浅草岳の山頂付近でヒメサユリを堪能

ヒメサユリの花がたくさん咲いています

山頂から少し先(福島側)へ進むとヒメサユリが群生している区間があります。ネズモチ平から登る場合、見落としがちなので要注意。

群生しているピンクのヒメサユリ

ヒメサユリは本当に美しい花です。花びらの裏側の色もまた趣があります。

ヒメサユリの花びらの裏側

浅草岳の登山レポートを見ると6月の下旬くらいからがヒメサユリのシーズンのようですが、7月の海の日の3連休でも十分な数のヒメサユリを見ることができました。

ヒメサユリの蕾

まだ蕾の状態のヒメサユリ(これも色合いが素晴らしい)もたくさんあったので、比較的長い期間見られるようです。この時期はすぐ近くにある尾瀬のニッコウキスゲもシーズンを迎えるので、7月の上旬〜中旬に1泊2日でお花巡りハイキングなんていいかもしれません。

ニッコウキスゲに囲まれた木道

山頂から福島側に降りたところは雄大な雪田草原地帯が広がっているので、ヒメサユリ以外のシーズンでも要チェックです。

浅草岳山頂の草原

草原と木道

浅草岳山頂から桜ゾネ登山口方面へ下山

山頂周辺でヒメサユリを堪能した後は、分岐地点まで戻り桜ゾネ登山口を経由して下山します。山頂付近はしばらく木道が続きます。

木道の階段

こちら側にもヒメサユリがたくさん咲いていました。

群生しているピンクのヒメサユリ

途中、嘉平与ポッチという通過ポイントがあります。

小さなピーク

天気が悪かったのでゆっくりは見られませんでしたが、こちら側の方が立派なブナ林などがあり登山道としては楽しいと思います。

桜ゾネ登山口に続くブナ林

皇太子殿下成婚記念の鐘のすぐ下が桜ゾネ登山口になります。昔はこの登山口まで車を乗り入れることができたようで、無駄に広い空間があります。

皇太子殿下 成婚記念の鐘

桜ゾネ登山口

ここからはネズモチ平 登山口まで舗装された道を戻ります。ムジナ沢方面の登山口へ降りてしまわないように注意が必要です。

桜ゾネからネズモチ平へ続く舗装路

無事1周して車を置いた駐車場まで戻ってくることができます。登り、下りとも2時間ほど。山頂周辺を1時間ほど散策したので合計5時間のハイキングとなりました。

新潟県立 エコミュージアムも散策

新潟県立 エコミュージアムの外観

ネズモチ平 駐車場の少し手前には、新潟県立のエコミュージアムがあります。このエコミュージアム内の散策路は立派なブナ林がありとてもいい雰囲気なので、帰りがけに立ち寄ってみることをおすすめします。

エコミュージアムのぶな林

エコミュージアムのブナ林

浅草山荘で日帰り入浴

浅草山荘の外観

登山帰りはもちろん温泉。ICに戻る途中にある浅草山荘は、宿泊だけでなく日帰り温泉だけの利用も可能。

浅草山荘の温泉

鉄分豊富な源泉かけ流しの湯はとても温く、夏場の長湯にぴったりです。

今回、浅草山荘で宿泊もしてきたので、詳しくは別記事↓でリポートしています。

万が一浅草山荘の日帰り入浴ができなかった場合は、入広瀬駅の近くに寿和温泉という施設があるので、こちらを訪ねてみるといいでしょう。

雑記

ヒメサユリの花

天気には恵まれなかったのですが、念願のヒメサユリには出会うことができ達成感のあるハイキングとなりました。

7月の上旬ならヒメサユリが全く見られない、ということはなさそうなので、いずれは六十里越登山口方面から天気の良い日に登ってみたいです。