2020年に発売されたMacbook Pro 13インチのM1モデルとインテルCPUモデルの比較、及びどちらを購入するべきかを紹介します。
結論としては、BootcampでWindowsを起動したい人以外はこれからインテルCPUの13インチを購入するのはやめたほうがいいということになります。
CPU | M1 8コア | インテル 10世代 2.0Ghz クアッドコアi5 ~ i7 |
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グラフィック | M1 8コア | Iris Plus G7 |
メモリ | 8 〜 16GB ユニファイドメモリ | 16 〜 32GB DDR4 |
SSD | 256GB 〜 2TB | 512GB 〜 4TB |
Thunderbolt ポート | 左に2つ | 左右に2つずつ |
価格 | 134800 〜 | 188800 〜 |
- 参考動画
- M1 MacBook Air vs M1 MacBook Pro – Full Comparison!
- 8GB vs 16GB M1 MacBook Pro – How much RAM do you NEED?!
- Apple M1 Macs 8GB vs 16GB RAM – Multitasking STRESS Test
- https://www.youtube.com/watch?v=jK3AOK8uDJo&list=PLo11Rczpzuj2ula2ucVb6RRwMc29cqdmJ&index=2&ab_channel=MaxTech
- BATTERY DRAIN TEST | 2020 M1 MacBook Air vs. 2020 M1 13-Inch MacBook Pro
M1とインテルのMacbook Pro 13インチの比較
ベンチマークや負荷のかかる作業における所要時間の数値の比較です。
なおインテルモデルはi7も選択できますが、これはアーキテクチャがi5と同じであり、ほんの少しクロック数を上げただけのものなのでほとんど性能差はありません。
M1 | 7513 |
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10世代 i5 | 4385 |
M1 | 21856 |
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10世代 i5 | 10154 |
M1 | 3分6秒 |
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10世代 i5 | 9分58秒 |
参考:16インチ(ベースグレード) | 3分36秒 |
M1 | 2分44秒 |
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10世代i5 | 3分28秒 |
参考:16インチ(ベースグレード) | 3分10秒 |
すでに様々な批評がされているとおりですが、M1モデルのMacbookはエントリーグレードでありながらインテルCPUの16インチにも匹敵、または凌駕する性能を持っています。
また4K動画の書き出しなど負荷のかかる作業中でも内部温度が50℃程度までしか上がらず、バッテリー持ちもインテルモデルとは比べ物になりません。
冒頭の通りBootcampでWindowsを使いたい人以外が今高価なインテルCPUのMacbookを購入する利点はほぼないでしょう。
ただRosetta 2によるインテル用Macアプリの起動が想像以上に優秀とはいえ、M1のMacにネイティブ対応しているアプリは多くありません。
また外部ディスプレイの接続に関しては接続数、カラーフォーマット、カラープロファイルなど様々な制限があることが分かっています。
参考Link:Apple M1チップ搭載MacとEIZOモニターの互換性 – Eizo(Eizo以外の外部ディスプレイも同じ挙動が確認されています)
現状の作業環境で大きな不満がない人は、早急に買い換えるよりも2021年内に発売される可能性が高い完全リニューアルされた新型Macbookを待つ方が懸命です。
メモリは32GBどころか8GBでもかなり高性能
M1 Macbookのメモリ8GBモデルと16GBモデルの動作比較です。
8GB | 7463 |
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16GB | 7465 |
8GB | 7681 |
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16GB | 7666 |
8GB | 94track |
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16GB | 94track |
8GB | 3分0秒 |
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16GB | 2分43秒 |
Air(M1) | 3分5秒 |
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13インチ(M1) | 3分5秒 |
8GB | 13分57秒 |
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16GB | 5分59秒 |
- 下記を同時に起動してメモリ負荷をかけた状態で動画を書き出し
- Chromeで20タブ(youtube動画再生を含む)
- Safariで5タブ
- Logic Pro
- Adobe LightRoom
- Adobe Photoshop
- Final Cut Pro
- Xcode
8GB | 6分以上 |
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16GB | 3分5秒 |
ユニファイドメモリのM1 Macは無理やりメモリを浪費するような使い方をしない限り8GBでもほぼ16GBモデルと同様の処理能力を発揮します。
インテルMac時代とは異なり、現状のM1 Macではどうしても保険をかけておきたい人のみが16GBを選択すれば十分。
ちなみに未だにメモリの使用量だけを見てメモリ不足の不安を煽るレビューが散見されますが、近年のOSは高速なNvMeSSDとのスワップも混みでメモリ使用量を管理しています。
MacOSの場合、重要なのはアクティビティモニタの「使用量」ではなく「プレッシャー」の方です。
どれだけメモリ使用量が多くとも、プレッシャーが赤や黄色になっていなければメモリ管理にはまだ余裕があります。
当然ですがスワップにはSSDの空き容量が必要のため、ストレージがカツカツの場合はメモリ不足で処理速度が低下する可能性が高まります。
メインの作業中にプレッシャーが常時黄色、または赤になっている場合は次の買い替えの際に搭載メモリやSSD容量の多いモデルを検討するのが正解です。
Airとの性能差もほとんどない
2020年秋に発売されたMacbook AirとPro 13インチに搭載されているM1チップは同じもの(※Airの下位モデルのみGPUが7コア)であり、チップ自体に性能差がありません。
Airはファンレスですが、M1のMacは動画編集など高付加な作業でも滅多に発熱することがないので冷却能力による性能差がでるシチュエーションも限られます。
Air(M1) | 13インチ(M1) | |
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CPU | M1 8コア | M1 8コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
GPU | M1 7コア | M1 8コア |
SSD | 256GB | 256GB |
価格 | 115280円 | 148280円 |
Air(M1) | 7508 |
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13インチ(M1) | 7513 |
Air(M1) | 6787 |
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13インチ(M1) | 7747 |
Air(M1) | 18815 |
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13インチ(M1) | 21856 |
Air(M1) | 3分8秒 |
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13インチ(M1) | 2分44秒 |
Air(M1) | 3分6秒 |
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13インチ(M1) | 3分6秒 |
よって2021年初頭時点でMacbookを購入するのであれば、Airをまず第一候補にするのが懸命。
冷却ファンの有無、16GBメモリのオプションはいずれも普通の使い方ではほとんど差がでないため、よほど特殊な使い方をする人以外は保険程度のつもりで検討すれば十分です。
M1 MacではAirのディスプレイもProと同じく広色域の「Display-P3」に対応しsRGBより鮮やかな色彩を表現できるようになったのもポイント。
Macbook Air 2020(M1)
Macbook Pro 13インチ 2020(M1)
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