先日、仙台博物館の「ファラオ展」に行ったついでに東北大学の植物園へ立ち寄ってきました。この植物園は青葉山という国の天然記念物に指定されている場所で、植林まみれのつまらない登山道を歩くより遥かに楽しめるスポットです。
ロックガーデンにはシロヤシオやリュウキンカのような普段目にする機会のない花も咲いていますし、野鳥もたくさんいます。ほとんど人もおらず、仙台周辺で自然の中を散歩したり、鳥や花の写真を撮りたい人は要チェックのスポットです。
東北大学 植物園のアクセス
東北大学 植物園にはいくつか入り口がありますが、外部の人間が行く場合は植物園本館から入場するのがおすすめです。この周辺には仙台博物館や伊達政宗像で有名な仙台城跡などがあるので、それらを一緒に観光することもできます。
公式Link:東北大学 植物園
電車の場合は、地下鉄 東西線 国際センター駅から徒歩15分ほど。駐車場にはゲートがありますが無料で車を停めることができます。
- 東北大学 植物園の基本情報
- 入園料 230円
- 年間パスポート 1000円
- 営業時間 9:00〜17:00
- 休館日 月曜日
- 会館期間 春分の日〜11月30日
東北大学の学生や関係者はもちろん無料で入場可能。冬季は閉鎖されており入ることができません。
東北大学 植物園を散策
本館に入ると券売機があるのでここでチケットを購入してスタッフの人にチェックしてもらいます。すぐ横には青葉山の植生や生物に関する博物館もあります。
植物園内に入ると開放感のある広場がお出迎え。
天然記念物である青葉山の解説もあります。
GWということで新緑が美しく、しかも全く人がいないという素晴らしさ。
仙台という都会からすぐのところにこんな場所があるなんて羨ましいですね。
植物には名前や解説もつけられています。山の植生に関心のある人だったら1日過ごせそうなくらい興味深い場所です。
自然に落ちたと思われるドングリから新芽が大量に生えていて可愛かったです。
特にアップダウンもなく外周を1周回ると1時間くらいです。外周以外にも道がたくさんあるのですが、現在は整備中のようで通行止めの場所が多かったです。
ロックガーデン
この植物園のもう一つの見所が、本館のすぐ近くにあるロックガーデンです。湿地から岩場まで整備されており、山に登らないと見られないような花や植物が手軽に観察できます。
綺麗な黄色のリュウキンカ。僕がこの花を初めて見たのは標高2000m以上ある長野の栂池公園自然園だったんですが、この植物園ならお手軽に見ることができます。
そしてシロヤシオも咲いています。シロヤシオは特に山登りをする人たちに圧倒的な人気を誇る白いツツジの花です。
首都圏のハイカーが集まる神奈川の丹沢では、シロヤシオのシーズン(5月中旬〜6月)に登山渋滞が起こるほどで、この花を撮るために巨大なカメラを担いで登山をしている人がたくさんいます。
関連:富士山とツツジの絶景!神ノ川から西丹沢 檜洞丸を歩く!
東北大学 植物園では、気軽に誰にも邪魔されずにシロヤシオを観察できます。
綺麗なシャクナゲも咲いていました。季節の移り変わりに合わせて色々な景色が楽しめそうな場所です。
雑記
わざわざ仙台に観光へ行って植物園へ行こう、という人は少ないかもしれませんが、想像以上に素晴らしい場所なので自然が好きなハイカーやカメラマンなら誰にでもおすすめできる穴場のスポットです。近くには仙台城跡や仙台博物館もあるのでそれらと一緒に訪れてみるといいでしょう。
こんな場所を気軽に利用できる仙台在住者の方や東北大学の学生が羨ましいですね。