新世代の半導体素材「窒化ガリウム(GaN)」を採用したことにより高出力と小型軽量化を実現した「RAVPower RP-PC104 USB-C充電器 45W Type-C」をレビューします。
長辺8cm、重さ81gという超小型軽量でありながら最大出力45Wを実現しMacbook Pro 15インチですら充電できるという携帯用充電アダプタの決定版です。
RAVPower RP-PC104をレビュー
窒化ガリウム(GaN)を採用した新世代の充電器
「RAVPower RP-PC104」は従来の充電アダプタとは異なり、窒化ガリウム(GaN)という新世代の素材を組み込んで作られています。
技術的な解説は割愛しますが、この窒化ガリウム(GaN)の採用により
- 発熱を抑えられるため放熱用の部品が最小限ですみ小型軽量化を実現
- 従来のシリコン半導体より高電圧に耐えられるため、より大きな電力供給が可能
となっています。
サイズはこの通りiPhone 5s(SE)よりも小さく、僕がケーブルと充電器の携帯に愛用しているお菓子用の缶にも入るほどのサイズ感。
コンセント部分は折り畳めるので収納性も抜群。
若干横幅があるのでコンセント周辺の形状によってはフィットしないこともありそうなのが唯一の欠点。
15インチのMacbook Proも充電できる45Wの高出力
窒化ガリウム(GaN)を採用し小型化と高出力を実現しているのが「RAVPower RP-PC104」の大きな強み。
最大出力45Wは、USB-C端子からの充電に対応したMacbook Pro 15インチにも給電できるほどのパワーを誇ります。
iPad Pro 2018 | 18W |
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Macbook 12 / Air | 30W |
Macbook Pro 13 | 61W |
Macbook Pro 15 | 87W |
12インチMacbook、2018年モデルのMacbook AirやiPad Proならば純製の充電器と同等かそれ以上に早い給電が可能。
Macbook Proに関しては、動画編集などバッテリーの消耗が激しい作業中だと「給電 < 消費」となりバッテリーが減ってしまうこともありますが、ブラウザなどの日常的な利用中やホテルで寝ている間の充電という用途であれば純製アダプタの代わりに使えます。
Apple製品以外でも、USB-Cからの給電に対応した大きめのバッテリーは「Power Delivery対応 45W」が最低ラインに定められている事が多いので、現在販売されているUSB-C充電可能なデバイスの大半はこのアダプタで電力を供給することができるでしょう。
※ 大容量のバッテリーを充電するにはUSB-Cケーブルも「Power Delivery」に対応したものが必要です。Macなどに付属でついているものはPD対応のものが多いですが、新しくケーブルを買い足す場合は要注意です!
USB-C対応の変換アダプタ付きケーブルとあわせて持ち運びのお供に
現在はライトニングやmicro-USB端子からの過渡期であり、まだまだUSB-Cに対応した機器は多くありません。
しかし、「LOE USB Type C & Lightning/MicroUSB 」のようなUSB-C → ライトニング/micro USBに対応した変換アダプタ付きケーブルがあれば様々な機器の充電にも対応が可能になります。
常に充電アダプタを携帯する、という人であれば小型軽量かつ15インチクラスのPCですら充電可能な「RAVPower RP-PC104」は絶対におすすめな最新ガジェットです。
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Anker PowerPort Atom PD1との比較
ついにあのAnkerからも窒化ガリウムを搭載した超小型充電アダプタが発売開始。
「Anker PowerPort Atom PD1」は約53g、最大出力は30Wでプラグの折りたたみは不可。
この記事で紹介したRAVpowerと比べると出力30Wをどう考えるかですね。
上記の通り、iPad Proや12インチMacbook、Macbook AirクラスのバッテリーであればPower Delivery対応30Wでも十分な出力となります。
Macbook Proなど、より高性能なCPUやGPUを搭載したガジェットを利用する人はRAVpowerの方が安心です。