「過去を変えることは出来ないが、未来を変えることは出来る」というのはあらゆる分野に共通する格言です。実際に未来をより良いものに変えていくためには、自分の過去に学びそれを現在、そして将来の行動に活かさなければなりません。
そこで自分の過去を振り返るための最良のツールが日記です。この記事ではこれから日記を始める人にも、一度日記を書くことに挫折した人にも役立つ日記の書き方、活用の仕方についてまとめました。
10年日記が最強の日記
年数は10年でも5年でもいいのですが、これから日記を始めるなら、1ページに複数年分の同じ日付がまとまったものを作るべきです。この形式にすることで、日記をつけると同時に過去の同じ日の日記を読むことが出来、強制的に以前の自分を振り返ることができるからです。
10年日記を作るメリット
日記をつけることがそのまま過去の体験を振り返るきっかけになる
過去の反省に学ぶ、と言っても、その過去を振り返るきっかけが中々作れないのが一番の問題です。しかし10年日記であれば、上で述べたように日記をつけると同時に上に書いてある去年、一昨年の同じ日付の日記を読むことができるので、日記をつけることがそのまま過去の日記を読み返すことにもなります。
日記帳にその日読んだ本、聴いた音楽、訪れた場所、プレイしたゲームなどを記録しておけば、数年後にそれらをもう一度体験するきっかけを与えてくれます。人間の記憶能力には限界があるので忘れてしまうのは仕方がありませんが、思い出す仕組みをつくっておくことはできます。その仕組みこそが10年日記なのです。
人付き合いのきっかけにもなる
今の時代、SNSの普及により一度知り合った人と連絡を取り合うことは簡単です。しかしいつでも簡単に連絡がつくからこそ、食事の誘いのメールを送ったりするタイミングに悩んでしまったりすることってありませんか?10年日記にその日会った人を書き記しておけば、数年後その記述をみて連絡を入れるきっかけにすることができます。
僕は実際にこの日記の記述をきっかけとして、毎年同じくらいの時期に祖父母に手紙を送ったり、学生時代の友人たちと飲み会を開催したりしています。年を取れば取るほど、たとえ近くに住んでいたとしても会うきっかけが作りづらいものです。10年日記をつけていれば、今ある人付き合いをより大切に、そして強固なものにすることができます。
絶対に継続できるおすすめの日記の書き方
日記をつける上で一番難しいのは継続することです。いざ書こうと思ったらペンが全く動かない、なんて人もいると思います。そこで、日記を書くことを続けていくための方法をいくつか紹介します。
毎日書くことができるものを記録する
一番簡単なのは、その日の天気や起床時間、食事内容などを記録することです。これらはその日何もやることがなかった日でも書くことが出来るからです。とにかく毎日忘れずに日記に向かう、という習慣をつくるために、天気や睡眠時間のような絶対に書くことが出来るものを日記に記しましょう。
フォーマットは固定しない
几帳面な人は毎日同じような形式でないと気になるかもしれませんが、最初から自分にとって完璧なフォーマットで日記を書き始めることは困難です。こういう書き方のほうがいい、と思ったらそれまでの書き方を変える勇気を持ちましょう。
日記をつける時間を決めておく
日記にかぎらず勉強などでもそうですが、毎日この時間はこれをしている、という習慣を作れば、忘れずに継続することができます。朝食後お茶を飲みながら、お風呂あがり、寝る前など、日記をつける大体の時間帯を決めておきましょう。スマホのリマインダーに登録しておくというのも一つの方法です。
10年日記をつける方法
具体的に10年日記をつける道具をいくつか紹介します。
市販の10年日記をつかう
文房具屋さんにいけば、10年日記や5年日記用の日記帳が売っています。種類はいくつかありますが、相場はだいたい2000円前後です。市販のものはA5サイズなどあまり大きくないものが多く、書くスペースが小さいので続けやすい反面、物足りないと感じる人もいると思います。
特厚のツバメノートを使う
ツバメノートは万年筆愛好家に人気のある高品質ノートです。ツバメノートにはA4サイズで200枚400ページという巨大なノートのラインアップがあります。僕はこのノートの1ページを5分割することで5年日記をつけています。5年使い続けましたが、背中の綴じがバラバラになることもありませんでした。
どうせなら書く道具にもこだわると日記をつけるモチベーションが湧きます。僕は日記をつけるためにペリカンの万年筆を購入しました。万年筆を使っている自分に酔いたい人にも日記はおすすめです。ただし万年筆のインクは普通の紙だと裏写りするため、ツバメノートのような品質の良いノートを選ぶ必要があります。
日記アプリを使う
最も現代的な方法として、スマホの日記アプリを使うという方法もあります。iOS、android双方に対応した無料の10年日記アプリがあります。こちらは写真を挿入することもできるので、より鮮明な記録を残すことが出来ます。
ただアプリは流行り廃りが激しいこともあり、将来性を考えるとやはり紙の方が良い気もしますね。
Evernoteを日記として使う
Evernoteを日記として使うという方法もあります。こちらは日付をタイトルとしたノートを365日分作成し、毎年日記を付け足していくだけです。こちらは10年と言わず一生分記録することも出来ますし、スマホ、パソコンどこからでも記述することが出来ます。写真を挿入することも出来ますが、無料プランでは60MB/月というアップロード制限があるので、写真を使用するなら有料プランに加入する必要があります。
日記アプリやEvernoteで日記をつけておくと、パスワード設定さえしっかりしておけば他人に盗み見される可能性が低いので、絶対自分以外に読まれたくない場合は本物のノートよりもこういったクラウドサービスを使うといいでしょう。
雑記
日記を始めるには重い腰を上げる必要がありますが、一度日記が蓄積してくるとどんどん書くのが楽しくなってきます。未来をより明るいものにするために、ぜひ日記を始めましょう。