英語の勉強をやり直したい学生、社会人におすすめの英語参考書を紹介

all in oneの見開き

TOEICやTOEFLの参考書を買い漁っているけど点数が伸び悩んでいる、という方。そもそも英語の基礎力は万全でしょうか?色々批判もある受験英語ですが、読む、書く、聴くといった力の土台をつくるには受験勉強用の参考書をしっかりとやり込むのが一番です。

この記事では、英語力の土台を鍛え直したいという大学生、社会人にオススメの参考書を紹介します。

単語、イディオム、構文、文法、リスニングすべてを総復習

All in One

All in oneは、書名の通り一冊で総合的に英語力の土台を作ることができる参考書です。419の例文に大学受験レベルの単語、熟語、文法事項、構文が詰め込まれています。

ナチュラルスピード、スロースピードの音声も付属(CDとCD-ROM)しており、何度も聴き直すことでリスニングの基礎も鍛えられます。

スケジュール表がついていて、一日7文ずつこなしていくと復習込みで4ヶ月程度で完成させることができます。実は例文の配列も緻密に作られていて、スケジュール表通りに学習すると多義語や類義語が同じ日に復習できるように設計されています。

復習のたびに、和訳を見て例文を英作文してみたり、CDを聴いて書き取ってみたり、色々な方法で活用すると、本当にびっくりするくらい力がつきます。例文を読むだけの使い方は絶対ダメ。

一冊に含まれている情報量が多いためやり直し英語には最適。反面、本格的な英語学習を始めたばかりの高校生にとっては一度に覚える量が多すぎて挫折する可能性が高いです。

文法、イディオムを総復習する

英語標準問題1100 (桐原書店)

おなじみの桐原の文法問題集。受験生には青い表紙の1ランクレベルの高い方が有名ですが、こちらの方も良く出来ています。超基礎から標準レベルの文法事項に加え、語法、イディオムまでカバー。解説も詳しいです。

上で紹介したAll in Oneも時制、仮定法、比較といった文法事項で章立てされているので、All in Oneで学習した文法項目をこちらで演習する、という使い方がおすすめ。語法、イディオムは暗記事項なのでコツコツ覚えていくしかありません。

出版社は違いますが内容がAll in oneとうまくマッチしており、相乗効果が高いです。

英語を前から読み下していくための思考回路を知る

英文読解入門基本はここだ! (代々木ライブラリー)

こちらは受験参考書としても定番の英文解釈本。薄いですが、非常によくまとまっています。この著者の本を読むと、日本語と語順の違う英語の文章を頭から読んでいくためにはどうすればいいか、ということがよく分かります。

TOEICやTOEFLでは大学受験で見かけるような難解な構文はあまり出ないので、この本を読むだけでも一気に読み方がかわります。

よりしっかりと英文解釈を学びたいのであれば、

などの定番書を読み込むのが一番です。

英作文を通して正しい文法、表現の仕方を学ぶ

例解 和文英訳教本 文法矯正編 (プレイス)

英作文を通じて、英文法の知識を再構築する本です。現在形、過去形など従来の文法事項の名称が僕達日本人の英語学習者の誤解を生む原因だと断じ、現在形ではなく半永久形、など独自の用語を用いて文法事項の疑問を氷解させてくれます。

こう書くと斜に構えた胡散臭い本っぽく感じるかもしれませんが、しょうもないテクニックなどは一切なく、文法事項の知識に深みを与えてくれる良著。

文法だけでなく正しい英語表現のニュアンスに関しても解説されています。未来型の be going to と will、助動詞の should と had better の違いを聞かれて正しく答えられないのであれば、今すぐに読んでおいた方がいいでしょう。

自分の英語力を確認する

センター試験 英語の過去問

語学学習において、絶対的な量をこなすのは欠かせないプロセスです。場数を踏みつつ、実力を確認するにはセンターの過去問が最適。センターの英語ができても英語力がある証明にはなりませんが、センターの英語で点数がとれないのは明らかに実力不足です。

最初の発音、アクセントはともかくとして、文法、長文は確実に全問正解したいところです。安定して9割を超えない場合、確実に基礎力に難があるので復習をしっかりやりましょう。

受験生でなければ、駿台の過去問が適度な分量なのでおすすめ。英語の勉強を始める前にセンターの過去問を数年分解いてみて、自分の実力を客観的に確認してみるのもいいでしょう。

ある程度基礎力に自身が持てたら、まずTOEICやTOEFLなどの過去問にチャレンジしてみて、そこから自分に足りないところを補うような参考書を探してみましょう。

雑記

面倒臭がらず、読む、書く、聴くをしっかり継続していると、ある時ビックリするくらい英語力が上がっていることに気づきます。確固たる地力があれば、TOEICやTOEFL用の参考書を読みこなすのにも苦労しません。目先のテスト対策には向きませんが、長期計画で英語の勉強をしたい方はぜひ参考にしていただけたら幸いです。