Macbook Pro 16インチの持ち運び用充電器として「Ravpower Type-C 2ポート PD 90W RP-PC128」を購入したのでレビューします。
今や定番となった新世代の半導体GaN(窒化ガリウム)を搭載し、高出力と小型化を両立したモバイルに最適の充電器に仕上がっています。
RP-PC128の寸法、重さなど外観をチェック
Ravpower RP-PC128は2020年4月に発売された新しいモデルで、ついにPower Delivery 90Wに対応。Macbook Pro 16インチ、15インチクラスの大型ノートPCでも純正アダプタとほぼ同じ時間で充電が可能になりました。
従来のシリコン半導体に比べて高電圧に耐えられるためより大きな電力供給ができ、また発熱も少なく放熱機構が小さくて済むというGaN(窒化ガリウム)によって純正よりはるかに小型軽量の充電器となっています。
出力 | 重さ | |
---|---|---|
Macbook Air | 30W | 100g |
Macbook Pro 13インチ | 61W | 195g |
Macbook Pro 15インチ | 87W | 296g |
Macbook Pro 16インチ | 96W | 300g |
Ravpower RP-PC128 | 90W | 195g |
※ Appleは充電器の重さを公表していないため、各々が使用する量りによって数gの誤差があります。
W数が近いMacbook Pro 16インチの純正アダプタと比べると、厚みこそ増しますが外周の長さは一回り小さく、さらに状況に応じて2ポートを使用することができます。
PD 100W(20V 5A)充電に対応したUSB-Cケーブルが1本付属するのも○。
これはおそらく100W非対応のUSB-Cケーブルを使用した人からのクレームを防ぐためだと思われます。実際、Amazonでは誤ったケーブルを使用していたので急速充電ができなかったというレビューが早速投稿されていました。
RP-PC128の充電能力を検証
RP-PC128の2ポートには区別がなく、1ポートで最大90W、2ポート使用のときは自動で「60W + 30W」、または「45W + 45W」に出力が制御されます。
1ポートをMacbook Pro 16インチの純正アダプタと比較
1ポートでMacbook Pro 16インチの充電器と出力を比較してみます。以下は、純正の96Wアダプタのもの。
続いてRavpower RP-PC128。1ポート使用では90W充電器として認識され、電圧、電流ともにほぼ純正品と同じくらいの数値がでています※。
※ Macbook、iPad、iPhoneなどの急速充電が行われるのは70 〜 80%までです。満充電が近づくと電源ユニットの制御により供給電力が絞られるようになっているので、急速充電の電力を計測する場合は本体のバッテリーを減らした状態で行う必要があります。
iPad Pro + Macbook Pro 16インチでRP-PC128の充電能力を検証
続いて、iPad Pro 12.9インチ(2018)とMacbook Pro 16インチを同時に接続してみます。
2018以降のiPad Proは最大で36W(15V 2.4A)まで入力を受け付けるため、iPad ProとMacbookの2台同時充電では「45W + 45W」になります。販売ページの注意書きにもちゃんと書いてある通りでした。
iPhone 11 ProとMacbook Pro 16インチでRP-PC128の充電能力を検証
iPhone 11 Proは最大18Wの急速充電に対応。付属の充電器も18W対応のものになっています。
iPhone 11 ProとMacbook Pro 16インチを同時に接続すると、Macbookの方はちゃんと60Wとして認識されました。Pro 13インチとiPhoneなら2台同時でもほぼフルスピード充電が可能ということになります。
まとめ:Ravpower RP-PC128は持ち運び用の充電器に最適
つい最近までは、Macbook Pro 16インチや15インチのモバイル用充電器としては「Ravpower 61W RP-PC112」などW数は劣る小型のアダプタを代用として利用している人が多い印象でした。
この度90Wに対応したRP-PC128が登場したことで15インチクラスのノートPCでも充電時間を妥協しなくて済むようになりました。
もちろん61Wのものと比べれば大きく重いですが、純正品と比べれば圧倒的に小型軽量でガジェットポーチなどにも収納しやすく、Ravpower RP-PC128はMacbook Pro 16インチなど大型のノートPCのモバイル用充電器の決定版といえるでしょう。
ただし、2020年はAukeyなどからもPD100W対応の小型軽量充電器が続々と発売される見込みなので、急ぎでない人は90 〜 100WクラスのGaN充電器が出揃ってから選んで見るものいいかもしれません。