iPhone 7で利用可能になったことで再び注目を浴びた「モバイルSuica」。モバイルSuicaをフル活用するには支払い用カードの登録が必須ですが、クレジットカードを持っていない、または使いたくないという人もいると思います。
別記事「デビットもOK!Apple PayのSuicaはクレジットカードなしで使えます」で解説している通り、モバイルSuicaはクレカの代わりに「デビットカード」を登録して利用することができる※ので、この記事ではクレカを持っていない現金派の人におすすめのデビットカードを紹介します。
※iPhoneのWalletアプリにはデビットカードは登録できませんが、「モバイルSuicaアプリ」であればデビットカードの登録、利用が可能です。
もちろんiPhoneだけではなくandroidやガラケーのモバイルSuicaもデビットカードで利用できる(ただしこちらは年会費が1000円必要)ので、Apple Payではなくおサイフケータイを活用している人にもおすすめです。
デビットカードを発行している銀行
近年銀行はデビットカードにかなり力をいれており、メガバンクから地銀、ネット銀行にいたるまで非常に多くの選択肢があります。
- メガバンク、地銀のデビットカード
- 三菱東京UFJ-VISAデビット
- SMBC VISAデビット
- みずほJCBデビット
- スルガ銀行 VISAデビット
- その他のJCBデビット
公式Link
メガバンクや地銀が発行しているデビットカードはポイント還元が渋かったり、年会費が必要だったりとメリットが少ないので、新しくデビットカードを作るのであれば「ネット銀行系のデビットカード」がおすすめです。
モバイルSuicaにおすすめのデビットカード
デビットカードは銀行口座とセットで利用することになるので、銀行口座を開設する際に、デビット機能付のキャッシュカードを申し込むことで入手できます。
銀行口座の開設には審査もありますが、よほどのことがない限り審査で落ちることはないでしょう。
また既に利用している銀行がデビットカードを発行している場合、手持ちのキャッシュカードと無料で取り替えてもらうこともできます。
以下で紹介するデビットカードはすべて年会費も無料です。
住信SBIネット銀行 VISAデビット
- おすすめポイント
- 0.6%のポイント還元
- 電子マネーのチャージにもポイントがつく
- 入金手数料が無料
- 自動入金サービスが便利
- 振込手数料が1回無料
電子マネーのチャージもポイント付与の対象
ほとんどのデビットカードは「電子マネーのチャージ」がポイント対象外になっていますが、住信SBIネット銀行のVISAデビットは電子マネーのチャージもポイントがつきます。
以前はポイント還元率1%の楽天JCB デビットカードが最強だったのですが、残念ながら楽天はモバイルSuica関連のポイント付与がすべて終了してしまいました。
よって、モバイルSuica用のデビットカードとしてはまず住信SBIネット銀行のVISAデビットカードを検討するといいでしょう。
ATMの入金手数料が無料
- 利用できるATM
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
- ローソン
- Enet(ファミマ、スリーエフ、ポプラ)
など
住信SBIネット銀行はコンビニATMからの入金が常に無料、出金もポイントランクに関係なく月2回無料。ポイント還元も0.6%と比較的高めなので、デビットカードの利用がメインの口座としては非常に使いやすいです。
自動入金機能が便利
住信SBIネット銀行には、予め振込予約を設定しておくことで毎月一定の金額を他の口座から住信SBIネット銀行の口座に手数料無料で振り込む「定期自動入金」機能があります。
この機能を使うことで、毎月デビットカードで使う可能性のある金額をメインの銀行口座から無料でSBI銀行へ移動させることができ、逐一ATMを利用する手間が省けます。
銀行振り込みも月1回無料
住信SBIネット銀行は、毎月1回他の銀行口座に無料でお金を振り込むことができます。ネット銀行としての機能も利便性が高く、非常に評価が高いです。
公式:住信SBIネット銀行
nanacoも利用できるセブン銀行JCBデビット
- おすすめポイント
- 0.5%のポイント還元
- セブンイレブンでの利用は1.5%還元
- nanaco機能もつけられる
- 入出金手数料の無料条件が緩い
nanacoポイントが貯まる
セブン銀行「デビットカード」は通常のポイント還元率は0.5%※ですが、セブンイレブンでの利用は1.5%、西武、そごう、デニーズなど7&iグループの店舗で1%のnanacoポイントが貯まります。
※ モバイルSuicaのチャージは対象外。モバイルSuica経由の定期購入などはポイントがつきます。
セブン系列の電子マネー「nanaco」に新規登録する場合は、キャッシュカード1枚にデビット、nanaco両方の機能をつけることが可能。
現在nanacoカードをすでに利用している場合でも、デビットカードとnanacoカードを紐つけることで、デビットカードで入手したポイントを今持っているnanacoカードに貯めることができます。
セブンイレブンや7&iグループのお店を頻繁に利用しているなら、このセブン銀行JCBデビットがおすすめです。
ATM手数料がほぼ無料
セブン銀行では、入金は24時間無料、出金も7:00〜19:00であれば何回でも無料です。
近所にセブンイレブンがあり、細かい入出金を繰り返す人はセブン銀行のデビットカードを検討するといいでしょう。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
- おすすめポイント
- ポイント還元は0.2%
- カードレスVISAデビットによる高セキュリティ
カードレスVISAデビットで通販のセキュリティを高める
PayPay銀行では、通販でのみ使えるカード番号をVISAデビットとは別に発行できます。
このカード番号は利用後すぐに削除ができるため、通販の代金をVISAデビットで支払う場合でも、店舗にカード番号が残らないので非常にセキュリティが高いです。
僕もつい最近、利用しているサービスが不正アクセスにあいクレジットカード情報流出の対象者になってしまいました(不正利用はされていませんが…)。
PayPay銀行のカードレスVISAデビットを利用すれば、このような不正アクセスによるカード情報流出にあうリスクを0にすることができます。
デビットカードを通販にも活用するつもりであれば、PayPay銀行は非常におすすめです。
ATM手数料
- 利用できるATM
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- ローソン
- Enet(ファミマ、スリーエフ、ポプラ)
- 三井住友銀行
PayPay銀行では、毎月入出金が1回ずつ無料、さらに3万円以上の入金も手数料が無料になります。
頻繁に少額の出し入れをする人には向いていません。
おすすめデビットカードのまとめ
ポイント | Suicaチャージのポイント対応 | 定期などの購入のポイント | ATMの使いやすさ | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
SBI | 0.6% | ◯ | ◯ | ◯ | 振り込み手数料が月1無料 |
セブン | 0.5% | × | ◯ | ◯ | セブンイレブンでのポイント還元 |
PayPay | 0.2% | × | ◯ | × | 通販のセキュリティ |
万人におすすめなのは、コンビニATMからの入金が完全無料かつ唯一「電子マネーのチャージ」にもポイントがつく住信SBIネット銀行のデビットカードです。
頻繁に利用するコンビニによってはセブン銀行「デビットカード」、通販でもデビットカードを活用するならPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)も検討する価値があるでしょう。
- 口座開設の申込みをする際に、デビット機能付きキャッシュカードを選択すればOKです。
- 住信SBIネット銀行
- セブン銀行「デビットカード」
- PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
公式Link