新幹線に乗る機会が増えたため、移動中のお供として購入した「AirPods Pro」を遅ればせながらレビュー。
散々言い尽くされている通りですが、音質以外はほぼパーフェクトなワイヤレスイヤホンに仕上がっていると思います。
なお2020年2月現在も品薄が続いていますが、Apple Storeの店頭受け取りならほぼ毎日在庫が復活するのですぐ購入できます。
詳しくはこちら:【Airpods Pro】予約注文はNG!Apple Storeの店頭受け取りなら毎朝在庫があります!
Airpods Proのレビュー
ペアリング、接続のストレスが一切ない
AirPodsの一番の利点はやはりiPhone、iPadなどApple製品との接続がスムーズでストレスフリーなところ。
ケースから取り出して耳に付ければ電源ボタンなどを操作することもなく接続が完了し、また耳から外してケースにしまえば自動で電源がオフになります。
電源の操作が一切不要になるというのは実際に使ってみて初めてわかる快適さです。
同じiCloudアカウントでログインした端末はペアリングを省略できるので、複数のApple製品に囲まれて生活している人はさらに余計な手間が省けます。
心地よいフィット感
AirPods Proはカナル型のイヤホンなのである程度耳の穴の中に押し込む必要がありますが、他のイヤホンと比べると若干浅めなつけ心地で窮屈さを感じないのが○。
ちゃんとフィットしているかを診断してくれる仕組みがあるのもありがたいです。
これは耳の形による個人差があるのでなんとも言えないのですが、長時間つけていても疲れない快適さがあります。
万が一片方が耳から落ちてしまっても一度音楽の再生が止まるため、意図せず外れたことに気づかない、ということもありません。
うどんと揶揄されたデザインも更に小さめに改良され、装着していても目立たない控えめな見た目も気に入りました。
バッテリー持ちも○
充電は公称通りイヤホンだけで5時間もちます。ケースの充電も約4回分あり合計で20時間以上の再生時間を実現。
ケースに5分収納するだけで約1時間分のバッテリーを急速充電できるのも便利です。
ノイズキャンセルはすごい
ノイズキャンセルは評判通り非常に強力。
最近のデジタルノイズキャンセルは外部マイクで拾った音に対し逆位相の波を送って音を打ち消す仕組みであり、さすがにすぐ近くで鳴っている風切り音、水の流れる音、車が通る音などは消しきれませんが、自分から少し距離のあるところの音源に関してはほぼ完全にシャットダウンしてくれます。
市販品としては、この分野はBOSEが先行しSonyと競っているのが現状でしたが、後発のAppleがいきなりこのレベルのプロダクトを開発できたのは驚愕の一言。
外音取り込みが便利
外音取り込みは周囲の音とイヤホンから鳴っている音をうまく混ぜて流してくれるモードで、お店のレジやノイズキャンセルを使うと危険な場所などで活躍します。
ノイズキャンセルが想像以上に強烈のため、周囲の安全面で使用が危険なケースが多くこの外音取り込みを使うシーンが結構あります。
イヤホンの先をやや強めに握って長押しするとノイズキャンセルと外音取り込みのモードの切り替えが行えます。
この間隔は「iOSの設定 → アクセシビリティ → AiPods」から調整できるので適宜設定しておくといいでしょう。
音質はよくない
AiPods Proは「税込み3万円のイヤホンとしては」音質がよくないです。
確かに余計な味付けのないクセのない音ではありますが、ノイズキャンセルが強力な分、より音楽に集中することができる環境でここまで何の感動もない音質というのは少しさびしい。
音質というのは曖昧な概念ではありますが、経験上、「良い音」がするイヤホン、
ヘッドホン、スピーカーなどは初めて使ったときに鳥肌が立つような衝撃があり、何百回も聴いたお気に入りの曲をまた聴き直したくなるようなインセンティブが働くものですが、残念ながらAirPods Proに関してはそういった感情は湧きませんでした。
iPod以降のApple製品というのはiPhoneもMacも基本的にはマス向けであり、特にオーディオに関しては長年Flacへの対応を渋っていたり、一足早くイヤホンジャックを廃止したりと最初から一部のマニアの方は全く向いていない感があります。
mp3やストリーミングでカジュアルに音楽を聴く、という層ならばAirPods Proに対して不満を持つことはないと思います。
しかし、ライブラリをFlacやALACで構築している、ShureのSE846をリケーブルしてバランス接続で…、などオーディオ沼につま先だけでも踏み入れてしまった層にはやはり音質の面で不満が残ることは間違いありません。
ラジオには最適
AiPods Proはノイズキャンセルのおかげでラジオとの相性は抜群です。
最近は移動中にradikoでラジオを聴く機会が多いのですが、ノイズキャンセルのおかげでじっくりとトークの内容を聴くことができます。
radikoはタイムフリー機能で1週間前の番組まで遡って再生できる(無料)ので、まだ利用していない人にはぜひおすすめします。
公式Link:radiko
UXの勝利。いかにもAppleらしい製品
AirPods Proは音質以外はほぼ完璧に近い完成度であり、特にiPhoneだけでなくMacやiPadなど複数のApple製品を利用している人にとってのユーザーエクスペリエンスは凄まじいものがあります。
Appleのエコシステムに取り込まれてしまった人にとっては非常に満足度が高く、いかにもAppleらしい製品に仕上がっていると思います。
上記の通り、ほんの少しでもオーディオ関連の製品に手を出したことのある層は不満が噴出する可能性が高いので、勢いでポチらずに店頭での視聴などを行ってじっくり購入を検討することをおすすめします。
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