スマホとガラケー! 携帯の2台持ち 長所と短所 まとめ

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スマホを買って以来、ずっとガラケーとの2台持ちを貫いています。最近では格安SIMが一般の人にもじわじわと浸透しつつあることもあり、携帯の二台持ちを考えている方も増えているのではないかと思います。実際にガラケーとスマホの二台で運用してみて感じた長所と短所、モデルプランについてまとめました。

携帯2台持ちのメリット

携帯料金の安さ

2台持ちの場合、最安ではないもののランニングコストは比較的安く抑えられます。モデルプランについては後半で詳しく紹介しますが、ガラケー、スマホそれぞれ1000円ずつで合計2000円〜程度で済むことが多いです。

キャリアメール

特に二台持ちを検討するべきなのは、毎月の携帯料金を安くしたいがキャリアメールは手放せない、という人です。料金を安くしたいだけであれば格安simの通話つきプランの方が安くなるのですが、その場合キャリアメールは使えません

GmailやSMSでキャリアメールの代用ができなくはないのですが、SMSとキャリアメールの区別ができていないガラケーのユーザーが意外といることや、gmailがガラケーの迷惑メールフィルターに引っかかることもあるため、僕はまだキャリアメールを維持しています。

無料通話とかけ放題プラン

ガラケーのプランには無料通話がついている(ソフトバンクは無料通話付きプランの受付が終了しています)ため、月に30分程度の電話代や、SMS、Eメールの料金を相殺できます。

またキャリアのカケホプランはガラケーだと2200円(税抜き)で使えるため、カケホ+キャリアメール+格安simスマホでも毎月3500円程度で利用できます。これでもキャリアでスマホ1台運用するのに比べるとはるかに安い(※)です。

ただしカケホの場合無料通話がなく、キャリアメールの料金が従量制でかかります。キャリアメールは画像を添付したりしない限りは大した料金がかかりませんが、まだキャリアメールでの頻繁なやりとりを行っている人は少し注意が必要です。

携帯2台持ちのデメリット

連絡先交換と管理

2台持ちの一番の障害はこれです。2台持ちの場合、アドレス帳をガラケーとスマホで2つ管理する必要があります。ガラケーの場合、GoogleやiCloudを介したアドレス同期ができないため、microSDを通じてアドレスを渡すか、赤外線、Bluetoothなどでアドレスを送信する必要があります。

最初に全てのアドレスを渡すときはともかくとして、新しく連絡先交換をするたびに何らかの方法でスマホとガラケーの連絡先を共有しなければなりません。

iPhoneには赤外線がありませんし、Bluetoothの使えないガラケーもあります。ガラケーの機種によっては文字化けが起こることもあり、最適な方法を見つけるために様々なことを考慮しなければなりません。

確実なのは、連絡先を交換するたびにSMSなどで電話番号や名前を片方の端末に送って手打ちで登録することです。ただし一度に沢山の人と知り合った時や、頻繁に連絡先が増えていくリア充な方にとっては現実的ではないかもしれません。

一つの解決策としては、毎月ガラケーの連絡先をリセットし、スマホの連絡先をガラケーに新しく移行しなおすことです。二台持ちの場合はスマホがメインとなるはずなので、スマホの電話帳は常に最新のものになっているはずです。これを定期的にガラケーに移植しなおすことで、ガラケーへの登録漏れを防ぐことができます。

文字化けの回避方法などは↓の記事がわかりやすいです。

持ち運び

当然ですが、常に2台を持ち歩く必要があるので、休日は手ぶらで出かけるような男性は煩わしく感じるでしょう。プライベートの通話をLineなどで済ませていてガラケーの使用頻度が低い場合、ガラケーを持ち歩くのを忘れがちになったりすることもあります。

ガラケーのプラン

ここからは2台持ちにおすすめのプランをいくつか紹介します。しつこいようですが、ガラケーと格安simが利用できるスマホの端末代が別途必要な点は注意が必要です。また以下の価格表記は税抜きになります。

docomo、au、softbankのガラケープランは、月額934円から使えます。docomo、auは無料通話が1000円、ソフトバンクは無料通話がありませんが、ソフトバンク間の通話が21時〜1時を除いて無料です。

これらより料金の高いプランにすれば無料通話の額を増やすことができますし、2200円のカケホプランにすることも可能。通話時間に応じて自分にあったプランを選択すればOKです。

またdocomoとauには、無料通話がない代わりに月額743円で使えるプランもあります。ほとんど通話機能を使っていない、という方はこちらの方がお得です。

また最近では、3キャリア共にカケホーダイライト(5分以内の通話が無制限)プランが 1200円で契約できるようになりましたが、このプランは4G対応のガラケーが必須になるので従来のガラケーをそのまま使いたい、といった場合は契約できません。

キャリアメールを使う場合は各社とも+300円になります。

ガラケー料金 まとめ

2台持ちスマホにおすすめの格安sim

現在3大キャリアのMNPによる投げ売りや高額キャッシュバックが影を潜めているため、二台持ちで安くスマホを運用するには格安sim(MVNO)を選択する必要があります。格安simのデータ通信のみのプランの相場は大体3GBで1000円程度。

データ通信専用のプランでも必ずSMS機能をつけて申し込みましょう。これをケチってしまうと、電波強度が表示されないなど様々な不都合が発生します。

格安simは通話機能なしのプランの解約料がかからないことが多いので、2年縛りのあるキャリアと違って気軽に乗り換えが可能です。これも2台もちの大きな利点ですね。

LINEモバイル

いま一番快適な格安simは、間違いなくLINEモバイルです。

今のところ格安simの一番の懸念事項である混雑時の回線速度が安定しており、体感ではキャリアとくらべても全く違和感なく利用できています。

一時期速度が低下しかけていましたが、迅速な回線増強が行われすぐに元の水準まで戻してきました。今後もこの速度が維持できるかは未知数ですが、上述の通りデータのみのプランであれば解約料も不要のため、今2台持ちスマホ用に快適な格安simを契約するならLINEモバイルがイチオシ。

1GBプランなら620円(SMS付)で使えるので、普段通信量を余らせているライトユーザーは2台持ちでも1500円~で運用できます。

データ通信(sms付)
1GB 620円
3GB 1100円
5GB 1640円
7GB 2300円
10GB 2640円

低速モードに安定感のあるmineo

格安simの回線はほとんどがdocomoですが、mineodocomoだけでなくauのスマホでも利用できるので、auユーザーでもすぐに携帯料金を節約できます。

2015年以降に発売されたauVOLTE対応端末をmineoで利用する場合は事前にsimロックの解除が必要です。auの端末は購入から180日経過していれば誰でもsimロックが解除できる(au契約者以外が中古で購入したものもOK)ので心配はいりません。

Dプラン(docomo) Aプラン(au)
1GB 920円 800円
3GB 1020円 900円
5GB 1700円 1580円
10GB 2640円 2520円

mineoは低速モード(速度が制限される代わりに通信量がカウントされなくなる)の速度が非常に安定しており、Google Play MusicやSpotify、Radikoなどの音楽ストリーミングを通信量を気にせずに利用できます。格安simで音楽ストリーミングを使用したい人はmineoで間違いありません。

クレジットカードを持っていない人向け

格安simの契約にはクレジットカードが必要な場合が多いですが、一部の業者では口座引き落としやデビットカード(決済と同時に銀行口座から引き落とされるカード)で支払うことができます。

口座引き落としに対応

デビットカードに対応

上で紹介したmineoもデビットカードで料金支払いが可能なので、クレジットカードがないauユーザーでも安心です。

デビットカードはクレジットカードと違って審査がないので、誰でも発行することができます。iPhone7で話題になったモバイルSuicaもデビットカードで利用可能です。

その他2台持ちを検討している人に役立つ知識

キャリアのsimロック解除

総務省の指示によりキャリアの端末のsimロック解除が義務化されたため、購入から半年たった端末(ただし最近のモデルのみ)であればsimロックを解除して格安simを使うことができます。

ただしXperiaなど国産のandroid端末はキャリアごとに対応バンドを細かく設定しているものが多く、ロックを解除しても格安simで利用出来る電波が限られていることもあるので注意が必要です。

iPhone 6s以降のモデルはどのキャリアのものでも全く同じ型番なので、ロックさえ解除すればauやソフトバンクから格安simへ移行してドコモの回線をフル活用できます。

IP電話+転送電話

Fusion IP-Phone SMARTというIP電話サービスをスマホに導入し、ガラケーの着信をこのIP電話に転送することでデータ通信専用のスマホでもガラケーの電話を受けることが可能です。

Fusion IP-Phone SMARTは月額0円で利用できますが、転送電話を利用すると着信でもガラケーの通話料がかかる点は注意が必要です。もちろんこの通話料は無料通話やカケホで相殺できます。転送電話は3キャリア各社とも月額無料で利用できますが、申し込みが必要です。

ガラケーのキャリアメールをスマホで送受信

各社のキャリアメールはすべてimapに対応しており、設定さえ行えば携帯以外のメーラーでも送受信が可能になります。しかしこれはスマホでメールを契約している場合なので、ガラケーのキャリアメールをスマホで送受信するには複雑な手続きが必要になります。これは上級者向けなので、分かる人だけ以下の記事を読んでみてください。ソフトバンクの情報は見つけられませんでした。

この2つを実行できれば自分から発信するとき以外はガラケーを使う必要がなくなるので、スマホメインの快適な2台持ち生活が実現できます。

ガラケーとタブレットの2台持ちはどうか?

2台持ちの場合、スマホではなくiPad miniなどのタブレットをガラケーの相棒にする、という選択肢もあります。とはいえ、タブレットを持ち歩くには必ずバッグが必要になりますし、端末を落とさないように閲覧するには両手を使うことが必須になり、取り回しはだいぶ悪くなります。

また周囲にLineで電話をかけてくる人がいる場合、大きいタブレットで通話をする必要がでてくるため問題が生じます。

タブレットとの2台持ちは、選択肢の一つではありますがかなり人を選ぶということは間違いありません。

雑記

携帯2台持ちを検討するべきなのは、キャリアメール、あるいはカケホを維持しつつ毎月の携帯代を安くしたい、という人です。キャリアメールを利用せず、あまり通話もしない人が携帯代を安くしたいだけならば、通話付きのMVNOプランの方が遥かに楽です。

ガラケーや格安SIMの使える端末の入手にもコストがかかるため、節約目的の場合はその点も熟慮を要します。