【2021】Macbookはどれを買えばいい?今買うべきモデルとスペックを解説

2021年1月時点で購入を検討するべきMacbookをスペックや性能を比較、検討してみます。

結論としては、大半の人はM1チップを搭載したMacbook Air メモリ8GBモデルをそのまま購入するのが現時点で一番コスパのいい選択肢となります。

以下、くわしく紹介します。

Macbook 性能で比較

比較するMacのスペック

Air(M1) 13インチ(M1) 16インチ(low) 16インチ(high)
CPU M1 8コア M1 8コア 9世代6コアi7 9世代8コアi9
メモリ 8GB 8GB 16GB 32GB
GPU M1 7コア M1 8コア Radeon Pro 5300M(4GBメモリ) Radeon Pro 5600M(8GB HBM2メモリ)
SSD 256GB 256GB 512GB 1TB
価格 115280円 148280円 273680円 460680円

ベンチマークで比較

Geekbench 5 (マルチコアCPUのベンチマーク)
Air(M1) 7508
13インチ(M1) 7513
16インチ(low) 5661
16インチ(high) 7369
CinebenchR23(冷却性能なども考慮したより現実的なベンチマーク)
Air(M1) 6787
13インチ(M1) 7747
16インチ(low) 7127
16インチ(high) 8802
Geekbench Metal(グラフィック性能のベンチマーク)
Air(M1) 18815
13インチ(M1) 21856
16インチ(low) 23424
16インチ(high) 43144

現実的な動作環境での比較

Lightroom 50枚のRaw現像時間(※ Rosetta 2)
Air(M1) 3分8秒
13インチ(M1) 2分44秒
16インチ(low) 3分10秒
16インチ(high) 2分30秒
Final Cut Pro 5分の4K動画(H.264)書き出し時間
Air(M1) 3分6秒
13インチ(M1) 3分6秒
16インチ(low) 3分36秒
16インチ(high) 3分3秒
5分の8K RED RAWファイル 書き出し時間
Air(M1) 30分5秒
16インチ(high) 10分1秒

M1のMacは極端に重たいグラフィックを扱わない限りは50万円近いPro 16インチとも張り合えるレベルの処理能力を発揮できます。

AirとPro 13インチは同じM1チップ(airの下位モデルのみグラフィックが7コア)なので価格差ほどの性能差もなく、CPU温度が50℃以上になることも滅多に無いためファンレスのAirでも熱が原因で処理速度が落ちるようなケースも稀です。

ただし現状はAdobe Premiereなどの人気ソフトがRosetta 2でしか起動できないため、Apple純正以外のソフトやM1 Macに最適化されていないアプリを常用している場合は注意が必要。

特にDTMソフトのサードパーティ製プラグインなどはまだうまく機能しないという報告が多く見受けられるので、今の作業環境でそこまで重さを感じていない場合はまだ焦って買い換える必要はないでしょう。。

また外部ディスプレイの接続に関しては接続数、カラーフォーマット、カラープロファイルなど様々な制限があるため、家ではデスクトップのように使いたいという人も少し様子を見たほうがいいかもしれません。

メモリは8GBでも軽快

M1 Macbook Pro 13インチ メモリ8GBと16GBの比較

Geekbench 5
8GB 7463
16GB 7465
Cinebench(冷却性能も考慮したより現実的なベンチマーク)
8GB 7681
16GB 7666
Logic Proで同時再生できるTrack数
8GB 94track
16GB 94track
Lightroom 50枚のRaw現像時間(※ Rosetta 2)
8GB 3分0秒
16GB 2分43秒
Final Cut Pro 5分の4K動画(H.264)書き出し時間
Air(M1) 3分5秒
13インチ(M1) 3分5秒
8K RAWを4Kで書き出し
8GB 13分57秒
16GB 5分59秒
Final Cut Pro 5分の4K動画(H.264)書き出し時間
8GB 6分以上
16GB 3分5秒

ユニファイドメモリのM1 Macは無理やりメモリを浪費するような使い方をしない限り8GBでもほぼ16GBモデルと同様の処理能力を発揮します。

インテルMac時代とは異なり、現状のM1 Macではどうしても保険をかけておきたい人のみが16GBを選択すれば十分。

ちなみに未だにメモリの使用量だけを見てメモリ不足の不安を煽るレビューが散見されますが、近年のOSは高速なNvMeSSDとのスワップも混みでメモリ使用量を管理しています。

MacOSの場合、重要なのはアクティビティモニタの「使用量」ではなく「プレッシャー」の方です。

どれだけメモリ使用量が多くとも、プレッシャーが赤や黄色になっていなければメモリ管理にはまだ余裕があります。当然ですがスワップにはSSDの空き容量が必要のため、ストレージがカツカツの場合はメモリ不足で処理速度が低下する可能性が高まります。

メインの作業中にプレッシャーが常時黄色、または赤になっている場合は次の買い替えの際に搭載メモリやSSD容量の多いモデルを検討するのが正解です。

Pro 13インチよりAirを第一候補にするべき理由

Airは30wの小型充電器が使える

Pro 13インチとAirの大きな違いはバッテリー容量とTouch Barの有無になります。

高付加をかけて無理やりバッテリーを減らした時の持続時間
Air 7時間20分
Pro 13インチ 8時間47分

容量の大きいPro 13インチの方がバッテリー持ちはいいですが、Airもベンチマークツールや動画再生などを繰り返してわざとバッテリーを減らすような使い方をしても十分な持続力があります。

加えてPro 13インチはフルスピード充電に61W以上のアダプタが必要なのに対し、Airは30WでOKなのでより小型の充電器が使えます。

Anker PowerPort III mini (PD対応 30W USB-C 急速充電器)

M1のAirは広色域のDisplay-P3に対応

M1のMacbook AirのディスプレイはついにProと同じ広色域の「Display P3」に対応しました。

目視でもわかるレベルでsRGBよりも遥かに鮮やかな色彩を表示できるようになったため、特にRAW現像などにMacbookを使用する人にとって朗報です。

10万前後のWindowsノートでP3相当の広色域ディスプレイを搭載したモデルはほぼ皆無のため、このディスプレイだけでもMacbookを検討する価値のある強みになります。

Pro 13インチと16インチは2021年中に新モデルが出る可能性が高い

現在発売されているM1 Macはいずれもエントリーグレードであり、2021年中には前々から噂されているPro 14インチや16インチが登場する可能性が高いです。

特に16インチは2019年発売のモデルであり、GPUのオプションが追加された以外は1年以上アップデートがありません。

M1の省電力性能は16インチの欠点である発熱やファンの煩わしさ、バッテリー持ちをすべて解消するポテンシャルを秘めています。

よってBootcampでWindowsを起動できるモデルの中でできる限りスペックの高いものを手元に残しておきたい、という人以外は今16インチを購入するのは控えたほうがいいでしょう。

Macbook Air 2020(M1)

Macbook Pro 13インチ 2020(M1)

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