秋田県の田沢湖から比較的近いところにあるお手軽な絶景ハイキングスポット「抱返り渓谷(だきがえりけいこく)」を散策してきました。
ゴール地点である回顧の滝(みかえりのたき)までは片道30分程度で傾斜もないので、歩ける靴さえ用意しておけば普段あまり運動していない人でも楽しめる景勝地です。
抱返渓谷のアクセス
抱返渓谷は秋田県 仙北市にあります。田沢湖や枝垂れ桜が有名な角館(かくのだて)といった秋田有数の観光名所からも近く、それらとセットで訪れてみるのもいいでしょう。
路線バスが廃止されてしまったため、マイカー以外でのアクセスは困難です。
抱返渓谷の駐車場
抱返渓谷には駐車場が二箇所あります。
1つは抱返り神社の前の駐車場。
もう1つは、抱返り渓谷のハイキングコース入口手前の駐車場。
どちらも無料な上、ものすごく広いので車を停める場所に関しては心配いりません。
2つの駐車場は峡谷にかかる橋をはさんで徒歩5分程度のところにあるので、どちらに停めてもいいでしょう。トイレは両方の駐車場にあります。
抱返神社から回顧の滝を歩く
今回は抱返神社の駐車場に車を停めてスタート。あいにくの天気だったこともあり休日にも関わらずガラガラ。
こちらの駐車場は売店もあります。
この神社は、源義家が仏を祀って戦勝を祈願した結果、戦に勝利し再びその仏をこの地に持って帰ることができたことが起源とされています。
一方で抱返渓谷については、道が狭く人がすれ違うときに抱き合うようにして振り返らなければならなかったことに由来すると言われ、同じ「抱き返り」でも意味が違うのが興味深いですね。
神社の脇に遊歩道への入り口があります。
シンボルである赤い吊橋を渡っていきます。晴れていれば川の水がもっと透き通るように見えるそうで残念。
橋の下の河原に降りることも可能です。
案内板がちゃんと設置されているので、迷うことはありません。
美しいエメラルドグリーンの川を眺めながら歩くことができます。
ひたすら川に沿って進みます。足元はゴツゴツしているため、必ず靴が必要です。サンダルやヒールなどは絶対にやめましょう。
滝の手前には、狭いトンネルがあります。
30分ほどであっさり回顧の滝に到着。飛び散る白い飛瀑の美しさは圧巻。思わず見とれてしまう綺麗な滝です。
滝見台が用意されているので、近くから滝を眺めることができます。
ほとんど傾斜もなく、帰りも30分程度で駐車場まで戻れます。往復1時間程度のお手軽な散歩です。
夏瀬ダム方面は通行止め
抱返渓谷ハイキングコースでは、回顧の滝からさらに夏瀬ダム方面へ行くこともできますが、2017年現在、この道は通行止めとなっているので通ることができません。回顧の滝が終点になります。
まとめ
抱返渓谷は、誰でも気軽に森林浴が楽しめる景観スポットです。周辺は信号も少なく車の流れがスムーズなので、田沢湖や乳頭温泉、角館などと一緒にプランに組み込んでおくのをおすすめ。ドライブやバイクツーリングのついでに訪れるのもいいでしょう。
同じく田沢湖の近くにある秋田駒ケ岳も車で8合目まで登ってしまえるので、あまり登山の経験がない人が軽くハイキングするのにぴったりなエリアです。