The Grand Tour シーズン1のエピソードまとめと感想【AmazonPrimeVideo】

Amazonプライムでついに配信が開始された大人気の自動車番組「The Grand Tour」、シーズン1の内容をまとめておきます。

The Grand TourはTop Gear時代とは違いネット配信なので、空いた時間にいつでも好きなシーンを視ることができるのが大きな魅力。若干ネタバレを含むので、あの車どこで出てたっけ?、あの話はエピソードいくつだっけ?、といったときのアーカイブ的に活用してください。

The Grand Tourの基本情報

The Grand Tourの番組内容はほぼ旧Top Gearを踏襲していますが、スタジオ、サーキット、StigなどBBCが権利をもつ設備は使えないため、あらゆるものが新調されています。

巨大なテントを移動式スタジオとして利用

The Grand Tourのタイトルの元となったのは、ジェレミーが考えた「テントをスタジオにして世界を回る」というアイデア。サーカスのテントより大きいという超巨大なもので、運搬はスポンサーであるDHLが担当しています。

新しいテスト用コースとテストドライバー

新しいテスト用コースは、イギリスにある通称「エボラ・サーキット」(形がエボラウイルスに似ていることから)。

Stigに代わるテストドライバーは、元NASCARの選手だったアメリカ人、マイク・スキナーが選ばれています。

レギュラーコーナー

The Grand Tourの撮影は4K画質で行われているようで、いずれは更に高画質での配信に対応する予定なのでしょう。

オープニングトーク

毎回オープニングはテントを設営した場所のローカルトークで始まります。

カンバセーションストリート(Conversation Street)

Top Gear時代のNewsを彷彿とさせるトークコーナー。The Grand Tourは最初から世界配信を前提に作られていることもあり、以前のニュースコーナーと違ってイギリス人以外にも理解しやすいネタが話題になります。

セレブリティ・ブレインクラッシュ(Celebrity Brain Crash)

Top Gear時代の有名人レースのオマージュコーナー。The Grand Tourのテントはテストコースのあるイギリスにあるわけではないため、ゲストが実際にコースを走ることはありません。

エピソード1

2016/11/18配信開始。テントの場所はアメリカ・カリフォルニア。

オープニング

Hothouse Flowersの演奏をバックにカリフォルニアの砂漠を駆け抜けるオープニング。

オープニングトーク

メイン企画 ハイブリッドハイパーカーの比較

フェラーリ「ラ・フェラーリ」、マクラーレン「P1」、ポルシェ「918スパイダー」という3大ハイブリッドハイパーカーを3人が比較。舞台はポルトガル・アルガルベサーキット。

カンバセーションストリート

試乗レビュー

ジェレミーがBMWのMシリーズ最高傑作と評する「M2」で新しいコースを走る。テストドライバー マイク・スキナーのお披露目もあります。

セレブリティブレインクラッシュ

ゲスト

登場した車

その他オープニングでは多数のスーパーカー、クラシックカーなどが登場

一言感想

本家Top Gearは新MCのクリス・エヴァンスの降板など早くもゴタゴタが続いていますが、新の後継番組であるこちらの「The Grand Tour」は皆が求めていたTop Gearと何も変わっておらず一安心。

ただし空軍のくだりなどちょっと「ん?」と思うシーンがあったことも事実。ジェームズ・メイのスピード違反の件が一番面白かったかな。

エピソード2

2016/11/25配信開始。テントの場所は南アフリカ・人類化石遺跡群(人類のゆりかご)。

オープニングトーク

試乗レビュー

3億円超えのサーキット専用車両「アストンマーティン・ヴァルカン」をジェレミーが試乗。

カンバセーションストリート

メイン企画 ヨルダンで特殊部隊の訓練を体験

ヨルダンにある特殊部隊の訓練施設でVIPを助け出すミッションを体験。後半のほんの少ししか車のシーンはありません

トークの続き

セレブリティブレインクラッシュ

登場した車

一言感想

エピドード2では、メインのヨルダン企画でほとんど車が登場しないなど、早々にチャレンジングな回をぶっこんできました。車番組というよりはMC3人が司会のバラエティ番組的な味付け。

トークコーナーの切れ味は相変わらずで、ブガッティの購入者層、南アフリカでもすぐに盗まれてしまうトヨタ・ハイエースの悲劇など誰かに話したくなる知識も満載。

エピソード3

2016/12/2配信開始。テントの場所は地元イギリス・ウィットビー。

オープニングトーク

メイン企画 イタリアで「グランドツアー」

かつての貴族のごとく、イタリアを優雅な車(DB11、Dawn、Challenger SRT Hellcat)でグランドツアー。

カンバセーションストリート

セレブリティブレインクラッシュ

ゲスト

エピソード1の約束を果たす

エピソード1のハイパーカー対決に負けたジェレミーとの約束を果たすべく、ハモンド、メイがジェレミーの家を訪問。

登場した車

一言感想

エピソード3まで終わった時点では一番のアタリ回。イタリアの優美な映像と共に繰り広げられる分かりやすいフリ、見えきったオチ、これでもかと繰り返される天丼的展開など、Top Gear時代を彷彿とさせる良エピソードでした。

イタリアで右ハンドルのイギリス車を運転していたり、イギリスの若者の車事情が日本と同じような感じだったり、興味深いシーンもいくつかありました。ルーマニア人のくだりはブラック感がキツくてちょっと怖い。

エピソード4

2016/12/9配信開始。テントの場所は引き続きイギリス・ウィットビー。

オープニングトーク

試乗レビュー

ポルシェ 911 GT3 RS、BMW M4 GTS。今回も試乗するのはジェレミー。

カンバセーションストリート

メイン企画 環境に優しい本当の「エコカー」をつくろう

燃費や化石燃料ばかりに焦点をあててエコを謳う自動車メーカーに対抗し、「サステイナブルな素材」を使った本当のエコカー作りに3人が挑戦。

セレブリティブレインクラッシュ

ゲスト

登場した車

一言感想

お待ちかねのチャレンジ企画。ほのぼのしたハモンドとメイの車に対し、ジェレミーのエコカーは各方面から苦情がくること間違い無し。ネット配信になってからジェレミーの言動はより挑発的で炎上狙い?っぽくなってきましたね。

エピソード5

2016/12/16配信開始。テントの場所はオランダ・ロッテルダム。

オープニングトーク

メイン企画 モロッコでスポーツカーを比較

MC3人イチオシのスポーツカーの中からより優れた車を決めるべくモロッコへ。ジェレミーは「アルファロメオ 4スパイダー」、ハモンドは「マツダ ロードスター」、ジェームズは「ゼノス E10ロードスター」を推薦。

カンバセーションストリート

ボードゲームを車でやるとどうなる?

地味で今時の子供に人気のないボードゲームを、車を使って派手にやろうという企画。G-wizミサイルの餌食になる車は?

セレブリティブレインクラッシュ

ゲスト

登場した車

一言感想

The Grand Tourで初めてまともに取り上げられた日本車はやはりマツダ ロードスター。ただし劇中では少々不幸な目に遭うことに… 。ちなみに劇中でジェレミーはアルファを推していますが、マツダロードスターについても紙面のレビューでは非常に高く評価しています。

車ボードゲームは大掛かりなおバカ企画でした。G-wizミサイルでキャラバンやプリウスを破壊するという、いかにもこの番組らしい演出。

先週に引き続きブラックな動物ネタもありました。

エピソード6

2016/12/23配信開始。テントの場所はフィンランド。

オープニングトーク

新型マスタング イギリスへようこそ

意外にもイギリス初上陸となる新型フォード・マスタングを、隠れアメリカ人ことハモンドが試乗。そこにフォーカスRSに乗ったジェレミーが現れて…

カンバセーションストリート

セレブリティブレインクラッシュ

ゲスト

Ford ル・マン24時間レース挑戦の軌跡

フェラーリとの因縁に端を発するFordのル・マン24時間レース挑戦を、ジェームズ・メイがドキュメンタリー風に振り返る。

登場した車

一言感想

初めから終わりまでフォードづくしの回。フォードは2016年に日本市場から撤退してしまったため、これを機にフォードが欲しくなった人には少々ツラいエピソードとなってしまいました。

Top Gear時代もあったグッズ紹介企画のおふざけから一転して、真面目な車ドキュメンタリーに切り替わる構成はさすが。ジェームズ・メイの語り口がとても良い。

エピソード7,8

2016/12/30、12/31配信開始。

アフリカ ナミビアSP

ナミビアの砂漠をスタートし、各々がカスタムしたビーチバギーでアンゴラ国境を目指す。

一言感想

年末ということもあり、前後編の二部構成でナミビアスペシャルが公開。見るからに過酷なロケと優美な映像が織りなす冒険回。

ビーチバギーのように開放的な車に乗ると運転も攻撃的じゃなくなる、というジェレミーのまとめが興味深く、真面目な総括からラストの衝撃的な展開へと繋がる様はさすがの一言。

エピソード9

2017/1/6配信開始。テントの場所はドイツ・シュツットガルト。

オープニングトーク

試乗レビュー

ホンダ・新型NSXにジェームズ・メイが試乗。

カンバセーションストリート

スポーティなSUVをつくろう

最近のSUV(主にクーペボディのもの)が気に食わないジェレミーが、ランドローバー・ディスカバリーをベースに「スポーティなSUV」を製作。英プレミアリーグの強豪チェルシーの選手も登場。

セレブレリティブレインクラッシュ

日常生活の中で発電し電力不足を解決

先進国では電気の供給力がギリギリのところが多く、電気自動車が普及したら電力が足りなくなってしまうかも。ということで、日常生活の中で工夫して発電する方法を3人が考案。

プレッパーのための車を作る

プレッパー(世界の滅亡におびえて過剰な備えをする人たち)のための車をハモンドが開発。その耐久性をジェレミー、ジェームズがあらゆる手段を用いてチェック。

登場した車

一言感想

細かいコーナーが散りばめられた当たり回。煽り運転は一発免停というドイツの交通ルールやそれを回避する方法、といった豆知識から、絵面だけで笑えるSUV魔改造や発電のコーナー、プレミアリーグの強豪チェルシーの選手たちの駐車場をチラ見できるなど盛りだくさんの内容。

中でも、エイブラムス戦車や戦艦まで登場する壮大な展開に発展するプレッパーのための車企画は必見。

NSXについてはトラックがWETだったこともあり少々残念な結果に…

エピソード10

2017/1/13配信開始。テントの場所はアメリカ・ナッシュビル。

オープニングトーク

試乗レビュー

アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオにジェレミーが試乗。

カンバセーションストリート

カリブ海でサンゴを復活させよう

鉄くずである車を海に沈めてサンゴの拠り所とすることでサンゴの復活に貢献しよう、という環境保護?企画。バルバドス政府の全面バックアップ

セレブリティブレインクラッシュ

登場した車

一言感想

珍しく環境保護に貢献しよう、という趣旨の企画で第二回同様あまり車の出番はなし。美しい映像美のもと繰り広げられる壮大で馬鹿らしいコントから最後の真面目な〆へ着地する、Top Gear時代からよくある展開。

どの企画も綿密に打ち合わせをした筋書きがあるはずなのですが、それを考えると3人の演技力がすごいよなあとつい関心してしまいます。

エピソード11

2017/1/20配信開始。テントの場所はスコットランド・ネス湖。

オープニングトーク

試乗レビュー

アバルト 124スパイダーにハモンドが試乗。

カンバセーションストリート

メイン企画 なぜ中古のマセラティを買わないのか?

中古車試乗でプリウスより安く買えるはずのマセラティはなぜ選ばれないのか?MC3人が自腹で購入した中古のマセラティでフランスを走る。

セレブリティブレインクラッシュ

登場した車

一言感想

久しぶりの激安チャレンジ企画。いつも通り、最後はそれぞれ自分の購入した車に愛着が湧いたものの、衝撃のラストを迎えることに。

試乗レビューではマツダ ロードスターの兄弟車が登場。レビュー中でも引き合いに出される本家ロードスターについてのコメントも必見。

エピソード12

2017/1/27配信開始。テントの場所は引き続きスコットランド・ネス湖。

オープニングトーク

試乗レビュー

レクサス GS Fにジェレミーが試乗。

カンバセーションストリート

メイン企画 高級SUVを比較

ドイツでMC3人が高級SUV(ベンテイガ、レンジローバー、F Pace)を比較。

セレブリティブレインクラッシュ

登場した車

一言感想

ありそうでなかったSUV企画。ドイツ・アウトバーンでのスピード対決からオフロードレースまで見どころ満載。番組中でハモンドはジャガーを推していますが、実は熱烈なランドローバー愛好家でもあります。

久々にモーリスも登場(マリーナではありませんでしたが)。

エピソード13

2017/2/3配信開始。テントの場所はアラブ首長国連邦・ドバイ。

オープニングトーク

愛車で対決

ジェレミーが最近購入したゴルフ GTIと、ジェームズが購入したBMW i3のどちらが優れているかを比較。しかしその本当の趣旨は…

カンバセーションストリート

ジェームズがウィンチャー競技に挑戦

ジェームズがウィンチャー(悪路をウインチを駆使して走破する競技)にチャレンジ。

セレブリティブレインクラッシュ

ドバイの直線道路でドラッグレース

The Grand Tourの初回で最も速いハイパーカーとなった「ポルシェ 918スパイダー」がドラッグレースで「ブガッティ・ヴェイロン」に挑戦。

ハモンドがドリフトに挑戦

ドリフトが苦手というハモンドが、ミシュランのタイヤテスター「ジェローム・ハスリン」に弟子入り。ドリフト技術の向上に励む。

登場した車

一言感想

あっというまにシーズン1も最終回。愛車比較と見せかけて電気自動車をdisるコーナーを最終回にもってきたのは意図的でしょうか?航続距離と充電時間という電気自動車の2つの欠点を相変わらず責め続けています。

とはいえTop Gearのリーフ試乗回の頃から電気自動車の性能自体はジェレミーも可能性を感じているようで、今回も「今の時点では」電気自動車は使い物にならない、という表現がされていましたね。

ドリフト企画では3人の達人が登場しますが、その変態テクニックや車の挙動は圧巻の一言。シルビアのドリ車がでてくるのも日本人には少しうれしいかも。