【体験談】自動車学校の合宿とは?免許合宿の全てを教えます!

西伊豆スカイライン

18歳を超えて自動車免許の取得を考えている人のために、自動車免許を取るために知っておきたいことすべてを僕自身の体験談を交えて紹介します。

日本では若者の車離れがしきりに言われている一方で、実は近年新しい高速道路が次々と完成していたり、ガソリンの価格が低めで安定していたり、カーシェアのような安価で車を利用できるサービスが登場したりと車を取り巻く環境はどんどん良くなっています。

自分の車を持っていなくても、運転免許があれば遊びの選択肢が色々と広がるので思い立ったらすぐに免許を取りに行きましょう。

自動車免許の基本

この項目では普通自動車免許の取得の流れについて紹介します。合宿免許についてだけ知りたい人はこの項目は飛ばしてください。

普通自動車免許取得までの流れ

自動車免許を取得するには、認可された自動車学校で講習を受ける必要があります。自動車学校のカリキュラムは2段階に分かれています。

第一段階は、入校してから仮免許を取得するまでの期間を指します。この間は教習所内のコースからでることはありません。ペーパー試験(50店満点)と仮免許取得のテストに合格すると、仮免許が交付され教官と共に公道で運転することができるようになります。

第二段階は、仮免許を取得してから自動車学校を卒業するまでの期間を指します。この期間は実際に道路を走り、実践的な車の運転を身につけます。町中で見かける教習車がこれにあたります。最後に卒業検定を受け、無事合格すれば自動車教習所は卒業になります。

自動車教習所を卒業後、卒業証明書を持って運転免許センターへ行き、ペーパー試験に合格すれば晴れて運転免許を取得できます。この最後の試験は、住民票のおいてある都道府県でしか受けることが出来ません。

例えば福岡出身だけど東京の大学に通っていて住民票を東京に移していない、といった場合は、実家のある福岡でしか試験を受けることが出来ないということになります。

自動車教習所でやること

自動車学校でやることは大きく分けて2つ。

学科教習は、教室で自動車運転に必要な知識を学びます。ビデオを見てから教官の講義を聞く、というのが基本です。自動車運転に向いているかどうかの適正診断(悪い結果でも免許は取得できます)や、AEDの使い方などの救急時の対処方法も学習します。卒業までに、50分の授業を26コマ受ける必要があります。

技能教習は、教官と一緒に車に乗り実際に運転をします。第二段階では高速道路にも行きます。高速道路の教習や卒業検定は、教官だけでなく他の生徒も同乗することが多いです。AT車の場合50分×31コマ、MT車の場合は34コマの授業をこなす必要があります。

自動車免許の取得は合宿と通い、どっちが良い?

自動車学校の通い方として、家の近くの教習所に通う、という普通のパターンと、一定期間教習所の近くのホテルなどに宿泊して泊まり込みで免許取得を目指す合宿免許、というものがあります。

結論から言うと、自動車免許の取得は合宿免許の方が圧倒的にオススメです。半月ほどのまとまった休みが必要なので合宿免許を利用できるのはほぼ学生に限られますが、あらゆる点で合宿免許の方がおトクです。

合宿免許をおすすめする理由

合宿免許は費用が安い

通いの場合、免許取得には20万円台後半〜30万円前後かかります。しかし合宿免許の場合は、宿泊費用、食費も含めて20万円〜25万円程度で済む場合が多いです。平均して5万円くらいはお得になるのでまさに破格といって良いと思います。

またプランによってはホテルではなくマンションに滞在して自炊をする、というものもあります。この場合は食費が自腹になるので、10万円台後半で免許を取得できることもあります。

最短で免許を取得できる

合宿免許ではあらかじめカリキュラムが組まれているので、順調にいけばATなら14日、MTなら16日で自動車学校を卒業できます。卒業翌日に免許センターへ行って試験をパスすれば、わずか半月で運転免許が取得できます。

システム上は通いの場合でも同じ日数で免許を取得することは不可能ではありません。しかし実際には自分の空いている時間に受けたい授業が受けられなかったりと、通い教習で自分の思ったスケジュール通りに卒業することは困難です。

通いの場合だと結局1ヶ月〜2ヶ月程度かかってしまうことが多く、時間的なロスが大きいです。ちなみに一部の教習所では、自宅通いだけど合宿免許と同じように決められたカリキュラムをこなす短期プランというものがあり、これを利用すれば合宿免許と同じ期間で免許を取得することができます。

延長料金も保証されていることが多い

合宿免許の場合、万一検定に落ちてしまったりして卒業日程がずれてしまった場合でも、数日間であればホテルの宿泊費用もふくめて全て負担してくれることが多いので、後で余分な費用がかかることがありません。

合宿免許は検定の審査が甘い

これは長所といっていいかは微妙なところなのですが…。合宿免許の場合、特に春休み、夏休みの繁忙期は、次から次へと生徒が入校してくるので、生徒を早く卒業させないと後がつまってしまうんですね。

合宿免許を受け入れている学校では、とにかく早く生徒を卒業させて追い出したい、という思考が働いてることが多く、通いの場合よりも検定の審査が甘い傾向があります。

未熟なまま卒業する可能性がある、というのはデメリットでもありますが、免許取得後、両親を隣に乗せて練習する方が教官が隣にいるよりストレスもたまらないと思うので、まあこれはこれでアリだと思います。

また学科の内容を短期間で詰め込んでしまえるので、ペーパー試験をパスするのにも有利です。

合宿免許中は観光もできる

合宿免許を受け入れている自動車学校は人の少ない地方にあることがほとんどなので、周辺を観光することも出来ます。

僕は東北のとある教習所で免許を取ったのですが、送迎バスで温泉に送ってもらったり(しかも割引付き)、近くの観光名所に連れて行ったりもしてらえました。

バイク免許も一緒にとることができる

合宿免許では、中型バイクの免許も一緒に取得できるプランもあります。こちらは約20日間で費用は30万円程度のところが多いです。将来絶対バイクに乗る、と考えている人は合宿免許で車とバイクの免許を取得すれば無駄な時間がかかりません。

自動車免許 Q&A

自動車免許について疑問に思っていそうなことについて、お答えします。

車の運転って難しいの?

おそらく初めて車のハンドルを握ったときは、本当に運転できるようになるの?、と恐怖感を覚える人が多いと思います。でも心配する必要はありません。日常的な車の運転、ということであれば、7割が慣れ、2割が状況判断、学習能力、あとの1割が持って生まれた才能、性格です。

最初にうまくいかないのは仕方ありません。まだ自分は慣れてないから、と言い聞かせて一つ一つ丁寧に学んでいきましょう。

教官って怖いの?

怖い人が多い、というのは間違いありません。むしろ優しい人にあたったらラッキーくらいの心構えで良いと思います。

こういうことを言うと不安になるかもしれませんが、少し冷静に考えてみましょう。自動車学校には、高校を卒業したばかりの調子に乗った若者も殺到するわけです。そういった面倒な生徒を押さえつけて秩序を保つためには、ある程度威厳のある偉そうなおっさん教官の存在は必要不可欠なのです。

第一段階ではずっと同じ教官が同乗することが多いですが、どうしても相性が悪いと思ったら受付のスタッフ(教官ではない)に相談して担当を変更してもらうことも可能なはずです。

MTが難しいからATに変えたい

MTからATへの変更は無料で出来ます。逆は不可能です。あまりにうまく出来ない場合、強制的にAT免許コースへ変更される可能性もなくはありません。

MTは慣れるまで難しいです。ほとんどの人が第二段階の路上教習でもエンストを経験しています。一つ頭に入れておくといいのは、シフトアップは急ぎすぎる必要はない、ということです。ローギアやセカンドギアのままでも、そこそこのスピードまでは引っ張ることができます。焦らず、冷静にギアチェンジを行いましょう。

合宿免許ってどんな感じなの?

合宿、と聞くと運動部の部活のようなスパルタ練習を思い浮かべる人もいると思いますが、そんなにハードなものではないです。一日に学科、技能をあわせて3〜4コマくらいなので、割と空き時間も多いです。

僕の場合は、空き時間は学科の勉強をしたり、待機スペースに置いてある漫画、雑誌、テレビをみたり、あるいは仲良くなった友達と喋ったりして過ごしていました。また門限はあるものの夜に飲みに行ったりするのも自由です。

僕の通っていた教習所は朝イチの教習は7時スタート、最後の授業は20時終わり、と一日は結構長かったですが、朝イチと最後の授業だけ、というような極端な時間割を組まれることもなかったですね。

友達はできる?

自動車学校は、「あの授業受けた?」、「あの教官と一緒に乗ったことある?」、といった共通の話題が多いため、口下手な人でも話すきっかけがつくりやすく友人も出来やすいです。合宿の場合は半月ほど一緒に顔を合わせるのでなおさらです。僕にも、いまだに一緒に遊びに行く友人が数人できました。

友達をつくるなら少人数で行くのがおすすめです。一人、あるいは二人組ですね。これは個人的な話になりますが、やっぱり仲良しで3人以上のグループに赤の他人が1人加わる、というのは非常に難しいと思います。僕はぼっちで行ったのですが、卒業してからも遊びに行くほど仲良くなったのはみんな一人か二人で来ている人たちでした。

馬の合わないグループと同時期に入校になると半月ほど嫌な思いをする可能性もありますが、上述のように教習所の1日は長いため、ずっと同じ時間に顔をあわす、ということもないです。

カップルで免許合宿に行くのはどう?

最近はカップルで同じ部屋に泊まる、という羨ましすぎる合宿免許プランもあります。

ただ注意点として、同じプランで入校しても同じ時間割で授業を受けられる訳ではありません。僕の知り合いでも、友人二人同士で来たけど夜に部屋で会う以外はほとんど一緒にならなかった、というペアもいました。

また万一どちらかが検定に落ちてしまった場合、卒業日がずれてしまう可能性もあります。これは友人同士で来ている場合でも同様です。

上述のように免許合宿中は知り合いが増えるため、恋人が他の異性と仲良さそうにしているのを見て二人の間に亀裂が走る、ということは普通にあり得るのでその点もご注意を。

合宿免許の持ち物

運転できる靴(サンダル、ヒールなどは不可)、着替えと筆記用具さえあれば、あとはどうとでもなります。特に最近はスマホがあるため、暇つぶしも簡単にできると思います。

ただ下着や服は少し多めに持って行った方がいいです。僕はホテルに泊まっていたのですが、ランドリーがいつも使用中で中々洗濯ができませんでした。結局、マンションに泊まっている友達の所へ行って洗濯機を借りるはめになったこともありました。

あと合宿免許の場合、朝が早いこともあって、ゴリゴリのギャルメイクだった女の子が次の日すっぴんで来ていたりすることもありました。朝に自信がない女性の場合、すっぴん隠しのサングラスやマスクを持っていた方がいいかもしれません。

合宿免許のネット申し込み

合宿免許受付センターのようなネット予約サイトでは、大学の生協などとくらべて遥かに選択肢が多く、より自分の好みに応じた場所やプランを見つけ出すことが出来ます。

また自動車免許の取得には20万円ほどかかるため、一括では中々手が出ない、という人もいると思います。教習所ドットコムでは分割払いのプランも用意されており、クレジットカードを持っていない学生でもローンを組むことが出来ます。

分割の場合、金利の分トータルの支払いが多くなってしまうので一括の方がオススメですが、どうしても長期の休みが取れるうちに免許を取得しておきたい、といった場合には助かるはずです。

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